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  5. 刑事手続法概論-1 ― 谷 直之、河村 博、川崎 友巳

刑事手続法概論-1 ― 谷 直之、河村 博、川崎 友巳

《出題意図》

 本講義は、次年度以降の本格的な刑事訴訟法の履修を見据え、そこで必要となる刑事司法の基礎的知識・理解と問題意識の醸成を主目的にしており、その内容理解を問う出題であった。

 本来は全て論述式の出題にすべきであろうが、受講生が主に1年次生という点も考慮して、第1問は○×式の正誤問題、第2問は番号選択式の穴埋め問題とし、内容はいずれも、公判理論や証拠法を中心に、捜査から行刑に至る刑事手続の流れに沿って、重要ポイントの基礎的理解を問うものであった。

 第3問は語句説明形式の論述式で、取調べの可視化の現状についての理解を問う内容であった。語句の基本的な定義や説明だけでなく、講義で扱った、現在の進捗状況、残された課題にも言及することが求められる。

 第4問も論述式で、講義で強調した、「人質司法」とも呼ばれる現在の捜査・取調べの問題点とその背景理解を問う出題であった。

《講評》

 第1問、第2問とも、刑事手続全体から幅広く、いずれも基礎的な重要事項についての出題ということもあり、概ね正答率は高かったが、第2問の憲法条文上の文言に関して誤答が多くみられた。「応用憲法」とも呼ばれる刑事訴訟法の学習においては、授業中にも再三指導したように、憲法の条文を参照しながら学んでいく姿勢が重要となる。

 論述式の第3問では、まず語句・概念の定義をきちんと行うことが基本となるが、それぞれの現状とその問題点についての言及があまり見られなかったのは残念であった。

 第4問では、「人質司法」への言及という出題意図を理解できていない答案や、その背景として「捜査構造論」・「令状主義(の形骸化)」に言及することができていない答案、そもそも定義等が不十分な答案、特に被疑者が何の「主体」なのか判然としない答案や訴訟と捜査の区別が不十分な答案、令状主義の説明で逮捕にしか言及していない答案が多かった。