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  5. 現代ヨーロッパ政治史 ― 力久 昌幸

現代ヨーロッパ政治史 ― 力久 昌幸

出題意図

 問題としては,講義の中で取り上げた政治的事件や概念について簡潔な説明を求める小問を4問,そして,論述問題を1問(2問中1問選択)という形式で行った。配点については,小問が20点(5点×4),論述問題が60点で80点満点であった。なお,成績評価の対象としては,その他に20点満点の期末レポート,および,加点方式のアンケート・小テスト・感想文(計6回実施)などがあった。

 論述問題については,ヒース政権のUターンについて論じる問題,そして,第二期ブレア政権の軍事行動について論じる問題の計2問から1問を選択させる形にした。前者の問題については,「Uターン」という言葉に込められた意味を明らかにしたうえで,ヒース首相と新自由主義の関係を明らかにしているか,また,ヒース政権の産業政策に関する政策転換についてしっかりと論じられているかどうかという点に注意した。後者の問題については,ブレア政権がアフガニスタン攻撃とイラク攻撃という2つの軍事行動に関与する過程をしっかりと踏まえたうえで,イギリスが欧米の架け橋として行動することを望んだにもかかわらず,それがなぜ実現できなかったのかという問題についてしっかり論じられているかどうかという点に注意した。

なお,講義の中で得られた知識や自分で参考文献などにあたって調べた知識をもとにして,論理的な文章を作成できているかどうかという点についても注意して評価を行った。

持ち込みについては,パソコン・電子辞書等の電子機器を除いてすべて認めた。

 

講評

 小問の正答率については,4問ともかなり高かった。ただ,保守党党首選挙の手続きについて問う問題では,第一回投票での当選要件については答えているが,第二回投票や第三回投票での当選要件について答えていないものがかなり多かった。こうした不十分な解答については減点を行った。

 論述問題の選択割合については,選択の2問についてほぼ同じような割合となった。また,それぞれの問題についての答案評価についても,両者の間で特に目立った相違は見られなかった。ヒース政権のUターンを選択した答案については,産業政策の転換についてはしっかりと論じていた答案が多かったが,ヒースが新自由主義的な経済政策を追求したわけではなく,基本的には「1つの国民」路線を継承する戦後コンセンサスの立場に立っていたことを示していない答案がある程度見られた。一方,第二期ブレア政権の軍事行動を選択した答案については,イラク攻撃だけ論じてアフガニスタン攻撃を論じていない答案や,イラク攻撃への参加過程について国連安保理での交渉をしっかりと論じていない答案が散見されたので,こうした答案については厳しい評価を行った。

 なお,今回もレポート未提出で単位取得に成功した者は,ごく少数の例外を除いてほとんどいなかった。他方で,試験とレポートの成績だけでは合格点に至らない者が,小テストや感想文の加点によって単位を取得できるようになったケースは少なからず見られた。授業に出席する意味が再確認されたと言うことができるだろう。