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弁護士の醍醐味

菅原 佐知子さん

2001年3月  法学部法律学科卒業  弁護士

私は、2001年に同志社大学法学部を卒業後、1年半の司法修習(実務修習地は東京)を経て、現在、渥美総合法律事務所・外国法共同事業(以下「A&P」)に於いて勤務しています。早いもので、2009年10月で弁護士5年目に入りました。以下、現在私が行っている業務内容等をご紹介し、司法試験受験に関するアドバイス等についてお話したいと思います。弁護士を目指されている方、その他資格試験合格を目指されている方のご参考になれば幸いです。

A&Pは、ファイナンス、コーポレート案件を中核業務とする企業法務中心の渉外事務所であり、外国人弁護士を含め70名程度の弁護士が勤務しています。業務内容としては、予防法務が多く、企業活動(通常業務に加え、新たな取り組みやM&A等)における契約書の作成・リーガルアドバイス等が主な仕事です。

英語の案件も多く、翻訳チームや外国人弁護士と協力しながら処理します。ファイナンス等企業法務の分野は法改正も早く、企業の種類によって適用される法律が異なることから、日々の勉強が欠かせません。業務は忙しいですが、新しいことにどんどんチャレンジできるため、とても充実しています。

個人的には環境問題に興味があり、東京弁護士会の公害・環境特別委員会に所属しているほか、今年新たにチャレンジしたいこととして、破産管財人の登録を行う予定です。また、A&Pは法務省・金融庁への出向や海外留学を奨励していることから、将来的には、出向・留学等も経験したいと考えています。

受験時代は、同志社大学の扶桑館や図書館で勉強し、生協食堂で友人と食事をしたりスポーツジムで息抜きのダンスをしたりしながら、マイペースで勉強していました。

司法試験受験は長期戦になるため、できるだけ現在の状況を俯瞰的・客観的に把握し、受験日に自らの学力が合格ラインを超えるようコントロールする必要があります。この点、効果が高かったのは、勉強計画を記載したノートを作成することでした。ノートには、勉強計画のみならず実際の勉強内容や勉強時間、疑問点や反省点、直前にすべきことや心構え等を、「2週間後の自分は他人」と言い聞かせ、できるだけ詳細に記載するようにしていました。特に旧司法試験においては短答式受験から論文式受験までの直前2カ月ですべての科目を復習できるような計画・準備が必要不可欠であり、ノートが非常に役立ちました。

現在の新司法試験制度においては、①ロースクール在学中はロースクールの授業及び課題で忙しく、②短答式試験と論文式試験が一度に行われ、③かつ科目数が増えていることなどから、「卒業後の限られた時間において、いかにすべての科目を効率的に復習するか」は旧司法試験にも増して重要になってくると思います。日々の勉強に追われると全体像の把握が難しくなり到達点を見失いがちですが、是非、ロースクールの授業及び課題で行ったことをノートに記録し、漏れている部分は自分で勉強できるよう計画を立てた上で、効果的な直前勉強が行えるようにしてみてください。特に、ロースクールにおいては主に思考のトレーニングを行うことから、知識を漏れなく吸収することは自分で行うしかないと思います。この点、短答式試験過去問は知識の宝庫であり、なるべく早期に、自分で時間を計って何度も繰り返し演習することをお勧めします。

試験に合格し、修習を終え、弁護士登録をしたら、その日からもう弁護士です。弁護士の醍醐味は、それぞれ自分に合った仕事を選び、自分に合った方法で処理することができる点にありますが、裏を返せばそれまで自分が積み上げてきたもののみを頼りに案件処理を行うということであり、積み上げたものが大きければ大きいほど、自信をもって案件処理をすることが出来るのではないかと思います。私もまだまだ積み上げ中ですが、皆様も、今積み上げているものが、将来の自分につながるのだと思って、是非頑張ってください。

 

『NETWORK法学部2010』より転載