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地方公務員という道

渡邊 妙子さん

2008年3月法学研究科  私法学専攻修了  京都市役所

私は、2006年に京都市から内定をいただき、2007年の春から地方公務員として働き始めました。社会人1年目は、同時に大学院修士2年生でもあり、平日は仕事、休日は研究室で修士論文を作成するという二足のわらじ生活を送っていました。しかし、指導教授や先輩方の厳しくも暖かいサポートのおかげで、仕事をしながらも、修士論文も納得のいくものに仕上がり、無事卒業できました。現在は、一地方公務員として法律と向き合い、その奥深さに悪戦苦闘の毎日ですが、充実した日々を送っています。

私は他の公務員志望の方々と違って、学部生時代から公務員を目指していたわけではありません。勉強期間も短く、お話できるような受験対策等もありませんが、私が地方公務員という職業を選んだ道のりと今の思いについて、公務員としての僅かな経験を基に、お話しさせていただきます。公務員を目指している方だけでなく、進路に迷われている方の進路選択のほんの一助になればと思います。

法学部を選んだ以上、やはり法曹の世界には憧れるものです。私も2回生から司法試験の勉強をしていました。しかし、自分の性格や適性、法曹界に対する熱意を考えると、果たしてこれでよかったのだろうかと思いながら毎日を過ごしていました。「人のためになる仕事がしたい。」という思いは昔から常に持っていましたが、「では具体的に何がしたいのか」と自問すれば、したいことがたくさんありすぎて分からない…という状態でした。そんな中、ゼミ活動を通じて、大学院で専門的に勉強したいという思いが強くなり、2005年の夏に大学院に進学することに決めました。

それと同時に、院での勉強を職業に生かしたいと考えるようになり、そこで初めて「公務員」という選択肢を考えました。最終的に、市民と最も身近な行政である市役所にしかできない柔軟で先進的な取り組み(サービス)に主体的に関われること及び2~3年毎に異動があり多種多様な業務が経験できることに魅かれ、地方公務員の道を選びました。現在まだ3年目ですが、年齢等に関わりなく、やりがいのある仕事も任され、いろいろ経験させてもらっています。

地方公務員の仕事は多岐に渡っており、また、仕事の大半が法律や条例等に基づいて行われています。そのため、最初のうちは慣れるのがやっとですが、そのうちに、学生時代には学んだことのない沢山の法律等を学べる楽しさや、市民の方から感謝の言葉をいただく嬉しさを感じていくうちに、「大変さ」が「面白さ」に変わっていくと思います。

私は、最初から公務員に将来の志望を絞っていなかったため、他分野の勉強もしましたし、企業の就職活動も少なからず経験しました。他の人に比べると、一歩も二歩も遅れたスタートでしたが、この経験があるからこそ、仕事の仕方や「公務員」に対する客観的見方を維持しようという意識が形成されました。それが仕事面でプラスに作用していることを思えば、決して無駄な回り道ではありませんでした。

進路に迷われている方は、焦らず、興味を持っていることに力を注いでください。それが失敗したり挫折したりしても、また次の道を探せばいいのです。回り道しながら自分の道を見つけるのも、学生の今しかできないことですので、「自分」を持って、後悔しないよう、とことん行動して様々なことにチャレンジしてください。そして、既に公務員を目指されている方は、身近な公務員の方から情報収集を早い段階から行い、仕事に対するイメージをつかんでおくことをお勧めします。公務員バッシングや公務員組織の体質等は、いい意味で気にせず、頑張っていってください。

どんな道を選ぶにしても、今頑張れば、これから先も頑張れる!いっぱい遊んでいっぱい勉強して、悔いのない学生生活を送ってください。

 

『NETWORK法学部2010』より転載