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精一杯、あなたらしく

藤井 沙織さん

2008年3月  法学部法律学科卒業  産業経済新聞社(編集記者)

私が「マスコミの仕事をしたい」と考えるようになったのは、就職活動が本格化する3回生の秋でした。マスコミ志望者の中では珍しいことだと思います。ですから、マスコミに入るためを考えた学生生活、というものは全く送っていませんし、対策といえば、筆記試験のための付け焼き刃の勉強くらいでした。振り返って考えてみると、あれをすればマスコミに入れる、というものも、これをしなければマスコミには入れない、というものも、ないのだと思います。

私は現在、岡山支局に所属し、県政や市役所、経済などを担当しています。前任地の奈良支局を含めると、他に警察や司法、文化財を担当してきました。

法学部で勉強していて良かったと思ったのは、入社直後に警察や裁判担当に配置された時から、事件や裁判に取っつきやすかったということです。「犯罪」の定義と、逮捕から起訴までの流れを知っているというだけでも、すべてが手探りの状況では支えになりました。しかし行政担当や文化財担当に変われば、ゼロからのスタートです。法学部出身者は有利、という仕事ではありませんが、大抵の場合、1年目は警察や司法の担当になるので、その点ではお得と言えるかもしれません。

私は入学時から就職活動を始めるまで、ずっと進学を考えていましたので、学生生活は勉強の日々でした。塾講師のアルバイトや、昔から憧れていた空手のサークル活動もしましたが、常に勉学優先。法律の勉強は勿論、色々なものに興味を抱くタイプでしたので、意欲に任せて受講した科学や生物、歴史、聖書、心理学など一般教養の授業は、どれも新鮮な驚きの連続であり、多くのことを学びました。

そんな学生生活を振り返って、「もっとたくさんバイトしてみれば良かった」「もっとあちこち旅行に行って、見聞を広めれば良かった」と思うこともしばしばあります。でもそれは、そういう人生も送ってみたかったという無い物ねだりで、実際には、何よりも私らしい学生生活だったと思います。また、法律の論文試験の勉強がマスコミの論文試験に生かされ、採用に繋がったとも思っています。

私の職場には、以前自衛隊に入っていたという人や、四半世紀の間に波瀾万丈な人生を歩いている人もいます。でも多くの人は、アルバイトを頑張ったり、部活に力を入れたり、「普通の学生時代」を過ごしてきました。それぞれのフィールドで、それぞれに何か得るものがあるのだと思います。

ですから、自分がやりたいと思うことを、思うままに精一杯頑張って下さい。振り返ったときに「自分なりによくやった」と思ってあげられるような学生生活にすることが、一番良いのだと思います。そして常に目を開き、周りのあらゆる物事からメッセージを感じ取って、豊かな感受性を育てて下さい。その方法は、人それぞれにあると思います。美しい日本語に触れることも、大切です。

どうかあなたのかけがえのない学生生活が、未来の希望に満ちたものとなりますよう、お祈りしています。

 

『NETWORK法学部2012』より転載