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立ち止まらずに動く

井上 理恵さん

2009年3月  法学部法律学科卒業  外務省

私は2008年に外務省専門職試験に合格し、2009年4月から外務省で働いています。勤務二年目の今は在外研修として、自身の研修言語を勉強するためフランスに滞在しています。

当該試験は公務員試験の一つで、私自身は大学3 年の春頃から一年ほどかけて準備していましたが、入学当初は就職先として外務省は全く考えていませんでした。ただ、将来国際協力の分野で働きたいという気持ちだけはぶれることがなく、常に目の前にあるやりたいことに突っ走っていた大学生だったと思います。

入学して一番にしたことは国際協力ボランティアのサークルに入ったことです。入学当初、何かしたくても具体的に何が出来るのか分からない中で、サークルに入って同じ方向を向いている仲間や先輩に出会い、色々な話を聞くことができたのは非常に貴重なものでした。私の一つの転機になったのも、サークルの活動で訪れたパプアニューギニアでの体験です。実際に途上国で国際協力の現場を垣間見て、やはり自分もこの分野で働きたいという思いが強くなり、また、この体験から英語をもっとしっかり勉強しなければならないと痛感し、大学を一年休学して留学することを決めました。

また、自分の将来進む道として外務省を意識するようになったのもこの時期でした。たまたま外務省に内定していた方からお話を伺う機会があり、国や地域あるいは分野の専門家として活躍できる外務省専門職に興味を惹かれるようになりました。留学を経て試験に挑戦する気持ちも固まり、帰国後、本格的に試験に向けて準備を始めました。以上が現在の仕事を目指すに至った簡単な経緯です。

私は高校までは、国際的な仕事への憧れはあっても、ボランティアや国際協力に関するイベント等には全く参加していませんでした。海外旅行さえ一度もしたことがありませんでした。その不慣れさから、何か新しいことに挑戦しようとするときには、周囲の反対や自分の中でのためらいが毎回いくらかありましたが、迷ったらとりあえず動く、恐がりすぎないようにだけいつも心がけていました。一つ一つの経験を積み重ねることで、自分の経験値も少しずつあがっていき、最終的には公務員試験や就職活動の際の確かな自信につながったと思います。

このような学生生活を送る中で、少しでも有意義なものになるよう私が特に意識していたことが2 つあります。それは日頃から興味深い情報を収集することと、常にフットワークを軽くすることです。

情報収集のためには日頃からアンテナを張り巡らせること。例えば大学構内の掲示板などすごく身近なところに、意外に面白い情報があったりします。私は国際交流のイベントや国際機関で活躍している人の講演会、ボランティア、海外スタディーツアーの案内などをよく見つけていました。そして億劫がらず実際に動くこと。インターネットにも情報は溢れていますが、それらのイベントや説明会に実際に参加することで、色々な人との出会いがあり、また、現地で思ってもみなかった新たな情報に接し、次の機会に繋がることがよくありました。

最後に読書の奨めで本稿を閉めたいと思います。かくいう私自身、大学時代はあまり本を読んでいませんでした。しかし今、フランスで多国籍の人と付き合う中で、洋書邦書を問わず読書を通じて教養を広げてこなかったことを後悔しています。

というのも、政治、経済、歴史、地理、文化、あらゆる分野で日本人として知っていなければならないこと、こちらの学生であれば学校で教わり、日々接するニュースから常識として知っていることを「私は知らない」こともしばしばあるからです。語学力以前に話す中身を持っているかどうかは死活問題です。世界で外国人と肩を並べて仕事をするため、知っておくべき教養を身につけるには、読書は最良の手段ではないかと感じています。

終わってしまえば学生時代なんてあっという間です。貴重な時間が気付いたら終わっていたとならないためにも、貪欲に人に出会い、経験を重ね、多くのことに見識を広げて頂ければと思います。

 

『NETWORK法学部2011』より転載