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同志社で学生時代を過ごす意義をみつける

田平 恵さん

2012年3月 法学研究科 博士後期課程(私法学専攻)退学 埼玉大学専任講師

研究者になるためのルートは様々で、免許や試験があるわけではありません。みなさんにとっては、学部卒業後、大学院に進み、研究者になるという方法が一般的かと思います。現実的には、研究を続けることのできる就職先を見つけることが必要となります。多くの場合には大学教員として就職することになります。分野によって状況は異なるものの、ポストが空かなければ募集はされないこと、また、大学そのものが置かれている昨今の状況を考えても、大学教員として就職することは容易ではないと言えます。私自身も、タイミングや運に恵まれて就職できたという面が大きくありました。

では、研究者として就職するにはひたすらタイミングや運を待つしかないのか、就職できる可能性を高める方法がないのかというとそうではありません。それは、大学院生の頃に研究業績を積むことです。大学院の前期課程では修士論文を、後期課程では修士論文を発展させて公表論文執筆にとりくむことになります。論文執筆や研究会報告を通して、試行錯誤しながら、自身に合った研究手法・研究スタイルをみつけられると良いと思います。論文執筆の方法や研究手法については、著名な先生方がすでに著書を出されておられるので、それらを参考にされるのも良いかもしれません。

ただ、大学院で論文執筆だけをしておけばよいかというと、そうではありませんし、それではせっかくの学生時代がもったいないです。大学院生の時は、就職することすら、ましてや就職してからのことなど想像がつかないと思います。しかし、実際には就職した途端に、複数の講義を持ちながら、自分の研究も進め、大学運営のための仕事などもこなしていかなければならず、多くのことを同時並行で進めなければなりません。このようなことを見据えて、学生時代から心がけておかれると良いと思うことがふたつあります。ひとつめは、色々なことを経験してみるということです。自分の研究領域とは直接関係のなさそうな分野・事柄、あるいは、論文執筆とは直接関係のなさそうなことにも消極的になったり断ったりするのではなく、とりあえずやってみるということも重要だと思います。複数のことを同時にこなすことに学生時代から慣れておくと、就職してからの研究生活も順調に進みますし、そのとき調べたことやとりくんだことが後々になっていきてくるということが多々あります。ふたつめは、学生時代に色々な人との出会いを経験しておくということです。私は、大学時代に出会った先生方、同期、先輩、後輩など、周りの人に支えられて現在も研究生活が続けられています。思わぬことで思わぬ人とつながる、あるいは、思わぬときに思わぬ人が助けてくれることも少なくありません。学生時代の出会いは利害関係がないもので、社会人になってからの人間関係とはまた違います。機会を見つけて、人との出会いを大事にされると良いと思います。これらのことは研究者以外の進路を選ばれる方にも共通することかと思います。

在学中に実感することは難しいかもしれませんが、同志社はいろいろな意味で恵まれた環境にあると思います。第一に研究環境が充実しています。多くの講義が開講され、自習室や共同研究室など自分で勉強・研究をすすめることのできる環境も整っています。そして、同志社には豊富な蔵書やデータベースがありますので、論文執筆のための環境という点でも恵まれています。第二に、同志社には多様な学生が集まっていて、お互いを認めあい、受け入れる土壌があると思います。また、京都という土地柄、学内外の活動を通していろいろな人と出会いやすい環境にあります。みなさまが同志社で大学生・大学院生として過ごすことの意味を見出され、ご自身の学生時代を有意義なものとされますよう、心より願っています。

『NETWORK法学部2015』より転載