Doshisha University
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戒能 通弘

イギリス法思想史の研究

教授 戒能 通弘

E-mail: mkaino@mail.doshisha.ac.jp
<専門分野>法思想史
<研究室>光塩館503 Tel:(075)251-3900

プロフィール

1970年東京都生まれ。同志社大学法学部法律学科、ロンドン大学経済政治学院修士課程(LL.M.) を経て、同志社大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了。博士(法学)。2004年4月より、同志社大学法学部専任講師。2007年4月より、准教授。2009年9月~2010年8月、ロンドン大学客員研究員。2013年4月より教授。

趣味は、海外サッカー(英プレミアリーグ)観戦、ジム、映画鑑賞など。マンチェスター・ユナイテッドの試合は、ライブでほぼ欠かさず見ています(写真は、プレミアリーグのカップです)。

私の研究

法思想史を学ぶことの要諦は、過去との対話を通じて、自己認識を深めることにあります。すなわち、現代社会において問題となっている状況が、過去においても存在したことを認識し、その問題に関して、時代的制約の中で特定の法思想家が提示した解決策から現代社会への教訓を探ることこそが法思想史を学ぶ意義だと考えられます。

私自身のこれまでの研究は、主に、一九世紀イギリスの法律家、ジェレミー・ベンサムに焦点を当てたものでした。現代法理論、政治思想において大きな影響力を持つ法実証主義(実定法一元論、法と道徳の分離)と功利主義(最大多数の最大幸福)の創始者と言われるベンサムですが、私がこれまで注目してきたのは、彼の立法論、法典化論です。人間性の共通性に着目したベンサムは、すべての時代、国、人種に適用可能な完璧な法典(パノミオン)を考案し、世界各国政府に対し採択を要請しています。ベンサムの試みは、当時としては、荒唐無稽とも言えるものですが、人間性の共通性から法体系の共通性が導かれるというベンサムの洞察の正しさは、西側諸国、特にEU(ヨーロッパ連合)において実証されていると見ることも可能です。また、ベンサムには、各国の慣習、宗教、文化を尊重しつつ法を移植する、法の移植の原理についての考察もありますが、それは、グローバル化の弊害が叫ばれている今日の問題状況と合わせても、検討する余地があると思われます。

なお、ベンサムの法思想の他には、現代法思想として、現代ドイツの私法学者、G・トイプナーのシステム論などにも取り組んできました。現在は、ベンサムとともに、その周辺のイギリスの法律家(ブラックストーン、オースティン)や、さらにさかのぼって、ホッブズ、ベーコンなどの法思想の研究を進めています。

講義・演習・小クラスについて

[西洋法思想史]、[近代法思想の展開]

現代の日本の法、法システムを理解する上で、西洋の法、法システムについての関心は必要不可欠です。そして、その西洋の法、法システムを支える法理論・法思想は、現代にいたるまでの数多くの法律家の法思想が結晶したものだと考えることもできます。本講義は、法思想史を学ぶことで、現代の日本の法、法システムについて、より理解を深めることを目標としています。

[2年次演習]、[ 3年次演習]

法哲学、法思想史における基本的トピックについて、時事問題などを通じて検討し、理解を深めることを目的としています。大まかなテーマとしては、法と道徳の関係、自然法の問題、法や国家が目指すべき正義とは何か、自己決定権の問題、環境問題と法といったものを予定していますが、できるかぎり、担当者の関心に沿ったテーマで報告していただけるようにします。また、レジュメの作り方、報告・討論の仕方、レポートの書き方などについても指導します。

この他に、イギリス法、リーガル・リサーチ、法と社会などを担当します。