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法とは何か─規範の構造・生成・伝達に関する研究─

教授 木下 麻奈子

<専門分野>法社会学・法心理学

プロフィール

京都府京都市生まれ。上智大学卒業後、京都大学大学院に進学。その間、University of California,Berkeleyに留学(M.A.)。京都大学博士(法学)。香川大学勤務を経て、 2004年4月より同志社大学に赴任する。

私の研究

 私は、法社会学および法心理学という分野を専門としています。とくに法心理学の手法を使い、法と社会にかかわる人間の行動や、司法実務に関係する人間の心理的要因について研究しています。厳密に言いますと、法心理学は、法と社会の問題を社会学の観点から分析する法社会学とは区別されていますが、ときには法心理学を法社会学、法と経済学、法人類学などと並べて広義の法社会学の一分野として扱われています。

 今まで行ってきた研究では、「法と道徳」といった法の構造に関わる抽象的な問題や、弁護士と依頼者の関係といった実務にかかわる問題、条例を立法した者の意思に関する問題など、さまざまな現象を扱ってきました。これらの研究は、表面的には脈絡がないように見えるかもしれませんが、その背後には共通して「法とは何か」という問題意識があます。これからも法の構造やその生成過程、またいかに法が伝達されるのかということについて、実証的なアプローチを用いて研究を続けていきます。

講義・演習・小クラスについて

 【3年次の演習について】3年次演習では、社会の中で法がどのように関わっているかを検討します。とくに人々や企業を取り巻く法制度が、①現実社会でどのように運用されているか、②運用に際していかなる問題が生じているのかといった点について、複数の観点から検討します。このゼミでは、これらの問題について実証的にアプローチする予定です。

 演習の進行方法ですが、春学期には自分たちで研究課題を設定し、それに関する文献を輪読したり関係者の方から話を伺ったりします。秋学期には研究課題を具体的に掘り下げて探求していきます。必要に応じて他大学のゼミと課題について意見交換をしたり作業を行います。そしてその結果について、12月に開催される神戸大学や大阪市立大学などのゼミとの合同研究会で発表します。最後にそれまでの研究成果についてレポートを作成します。この一連の活動を通して、「自分たちで仮説を設定してそれを検証する」という社会科学的な思考方法が養われます。さらに大勢の人の前で論理的に話すといったプレゼンテーションのスキルも身につきます。

 この演習では特定の法律を解釈するのではなく、社会学や心理学などの観点から法と社会の問題を研究していきます。社会の中で種々の実定法が果たしている役割について探求したい方にお勧めします。

 【4年次の演習について】 この演習では判例や法律だけでなく、社会で事実上機能している「法」の働きについて、自分たちの関心と知識欲に応じてさまざまな分野を勉強します。今年度は自分たちが興味を持つ問題を取り上げて仮説を作り、検証するという作業をする予定です。なおこれらの研究成果についてはゼミ論文を作成します。

 【講義について】法社会学は、法解釈学とは異なる視点から、法と社会の問題に焦点を当てる学問です。春学期に開講する「法社会学」の講義では、紛争処理のさまざまな制度が社会で果たしている役割について扱います。秋学期開講科目の「現代法社会学の展開」では、ルール形成の問題を取り上げます。具体的なトピックスとしては、一般の人びとはどのようにルールを作って紛争を解決しているのか、集団内でのルール形成や法的ルール形成はどのようなものなのかといったことを検討します。必要に応じてGWも行いながら、受講生が社会科学的な視点から法の世界を俯瞰できるような講義を行いたいと考えています。