Doshisha University
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kamata2013

企業統治における取締役の役割

教授 釜田 薫子

<専門分野>商法
<研究室>光塩館428  Tel:(075)251-3610

プロフィール

神戸商科大学、大阪市立大学の教員を経て2013年4月に着任しました。趣味は読書と、なかなか時間がないですが、映画鑑賞です。京都出身で、同志社中学から大学院までずっと同志社で学びましたので、計算すると15年間も同志社にいたことになります。15年の間には、同志社に来たくなかった人にも同志社が嫌いな人にも出会いましたが、そんな気持ちも個性も全て包み込むような懐の深さや力強さが同志社にはあるように感じます。学生の皆さんのいろいろな気持ちも聞かせて頂く機会があればと思います。

私の研究

「会社」という言葉を耳にしたとき、多くの人が「社長」を中心に動く有名な大企業を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし「社長」は商法に定められた言葉ではないですし、会社の持ち主でもありません。では会社を経営するのは誰なのか、会社を動かすためのお金はどこから来るのか。商法の中でも「会社法」は、会社をめぐる様々な法律関係を規律するルールを定めているもので、私は主にこの会社法の分野を研究しています。中でも、「企業はどう運営されるべきか」といったことや、「法を遵守して、しかも効率的に活動するには、企業の組織はどうあるべきか」ということ(これを「企業統治」とか「コーポレート・ガバナ ンス」と呼びます)に関心を持っています。

会社が不祥事を起こしたとき、個人責任を追及されるのは経営者である「取締役」ですが、個人責任を追及してその個人を辞めさせるだけで、企業組織はそれだけで良いのだろうか?というのが研究を始めたときの最初の疑問でした。その疑問の解決のために、取締役は企業組織の運営においてどのような役割を果たし、どのように責任を負うべきか、企業の不正行為を未然に防ぐためにはどのような組織を構築するべきかなどについて、特に米国法と比較して研究してきました。日本の制度には米国法を参考にしたものが多く見られるからです。もちろん外国法の検討がすぐに日本法への示唆に直結するというものではありませんが、すでに膨大な時間と労力をかけて積み重ねられた外国の判例や論文を読むことで、表面的にしかとらえていなかった制度の意味を理解するヒントを得られることがあります。

研究の出発点が取締役の責任を追及する株主代表訴訟だったため、会社法と手続法の関わる分野にも関心を持ち続けてきました。今後はそういった分野にも、もう少し研究を広げて行きたいと考えています。

講義・ゼミについて

今年度は、「会社法Ⅲ」、「商法概論」、「リーガル・ リサーチ」、「2年次演習」、「3年次演習」、「4年次演習」などを担当します。「会社法Ⅲ」では会社をめぐる法ルールを取り扱います。講義でわかりにくいところがあった場合は、些細なことだと思っても遠慮しないで質問して下さい。演習では、自分が(あるいはグループごとに)面白いと思うテーマについて調べて報告してもらったり、ディベートを行いたいと思います。他のゼミ生とも議論し、ゼミの終了時にはたくさん考えて、自分の考えを思いきり話したなと思えるようなゼミにしたいと考えています。