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違法性の錯誤と刑事責任

教授 松原 久利

<専門分野>刑法
<研究室>光塩館507  Tel:(075)251-3638

プロフィール

1956年愛知県に生まれる。1979年同志社大学法学部卒業。同年同志社大学大学院法学研究科に進学。桐蔭横浜大学、京都産業大学勤務を経て、2007年度に同志社大学法学部に着任。

趣味は音楽と絵画鑑賞。フォークソングに夢中になっていた学生時代に、ベートーベンの交響曲第7番に涙して以来、クラシック音楽に目覚めました。また、たまたまルドンとフェルメールの絵の前で時間を忘れて鑑賞して以来、美術館に行くようになりました。人生、どこに転機があるのかはわからないものだと実感している次第です。

私の研究

刑法では、「悪いこととは知りませんでした」という言い訳は許されないことになっています。なぜでしょうか。悪いこととは知らないで犯罪に当たる行為をしてまった場合に、犯罪の成立が否定されるべき場合はないのでしょうか。あるとすればどのような場合なのでしょうか。これを明らかにすることが私の研究テーマです。

そのためには、刑事責任において、故意と違法性の意識の可能性はどのような意味をもっているのかという理論的な問題、わが国の刑法の解釈として、この問題をどのように考えるべきかという解釈論上の問題、犯罪の成否を分けるものとしての違法性の意識の可能性の判断基準が明らかではないという実際上の問題を解決する必要があります。このような問題意識から、同じく責任の問題である責任能力や期待可能性とは別個に違法性の意識の可能性を論じる意味はどこにあるのかという点も視野に入れて研究を進めています。

また、個人責任、個別行為責任を基本原則とする刑法において、法人企業の特殊性をどこまで考慮することができるのかについても研究していきたいと思っています。

講義・演習・小クラスについて

「刑法概論」の講義では、2年生以降、刑法をより深く理解するために必要な基礎を理解するとともに、刑法の面白さを味わってもらいたいと思います。

「刑法各論Ⅱ」の講義では、財産犯と呼ばれる分野を中心に、個々の犯罪の成立要件について解説し、具体的にどのような場合にどのような犯罪が成立するのかについて検討していきます。

「2年次演習」は、本格的に刑法解釈を勉強するための準備として、判例学習を通じて、実際の事件ではどのようなことが問題となって、裁判所はどのような判断をしているのかを理解してもらうことを目的としています。

「3年次演習」では総論を中心に、「4年次演習」では各論を中心に、事例研究を通じて、さらに刑法の理解を深めてもらいたいと思います。演習の主役はゼミ生自身ですから、勉強にとどまらず、演習の運営、進行方法、課外活動に至るまで、積極的に参加して、何でも話し合えるゼミ仲間を持てるようになることを期待しています。