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sakamoto2014

国際社会における法の支配

教授 坂元 茂樹

<専門分野>国際法
<研究室>光塩館306  Tel:(075)251-3532

プロフィール

長崎市生まれです。これまで、琉球大学、関西大学、神戸大学において教鞭をとってきました。おそらく、同志社が最後の本務校になると思います。趣味は、スポーツ観戦や映画、美術の鑑賞ですが、カラオケも大好きです。

私の研究

国際社会において国家や国際機関などの行動規範としての役割を果たしている国際法の研究をしています。特に、海洋法、国際人権法および条約法の分野を中心に研究活動を進めています。

洋法の分野では、外務省や海上保安庁の研究会の委員を務め、日本の海洋政策について研究・提言を行う仕事をしています。尖閣諸島周辺海域における中国公船に対する日本の海上保安庁の対応とか、東シナ海における日中の海洋境界画定問題への対処とか、南シナ海における中国の九段線の主張に対する日本の対応とか、みなさんが新聞やテレビなどで見聞きする日本の海洋政策に関わる問題について研究しています。それに絡んで領土問題についても日本政府のとるべき政策提言などを行っています。

また、日本海洋法研究会の会長として、中国海洋法学会と交流を行い、すでに5回ほど日中海洋法ワークショップを、北京、京都、杭州、仙台、大連で開催し、日中の海洋法専門家同士の対話を進めています。また、ユネスコの政府間海洋学委員会(IOC)の国内委員会分科会委員として、海洋研究開発機構(JAMSTEC)などで海洋学や海洋生物学に携わっている自然科学系の研究者の方々と、日本を将来の資源大国にするかもしれない熱水鉱床やメタンハイドレートなどの海底資源の開発が海洋環境にもたらす負荷の問題につき共同研究を行っています。

国際人権法の分野では、ジュネーヴにある国連人権理事会の諮問委員会(個人資格の18名の委員から構成され、国連人権理事会の選挙で選ばれます。)の委員を2期務め、ハンセン病者・回復者およびその家族 に対する差別撤廃のための原則とガイドラインを特別報告者として作成しました。ハンセン病者・回復者に対する差別は、日本のみならず国際社会の中に根深く残っており、こうした差別をいかに根絶するか、そのために国はどうすべきかを示した原則とガイドラインは、2010年にこれを支持する決議が国連人権理事会および国連総会で採択されました。このほか、日本の裁判所で憲法の人権のみならず、国際人権法の人権保障の考え方を定着させるために、日本の裁判所における人権条約の解釈・適用についての研究を行っています。

条約法の分野では、日韓歴史共同研究第1期でもっとも論争のあった「近現代」を担当し、第2次日韓協約や韓国併合条約の法的有効性をめぐって韓国の研究者との間で激論を戦わせました。現在は、条約を国内で実施するにあたって締約国が行う「留保」について、国連国際法委員会(ILC)が作成した条約の留保に関する実行ガイドの研究を進めています。

講義・ゼミについて

講義では国際法総論Ⅰ、国際法総論Ⅱ、および2年次演習、3年次演習、4年次演習を担当します。ゼミでは、現在、国際社会に生起している国際法に関わる問題をゼミ生が選び、グループで報告し討論する形式をとりたいと思います。また、関西の大学間で行われる関西国際法ディベート大会にも、チームを組んで参加しています。「楽しくなければ、ゼミではない」を合言葉に、国際法について一緒に勉強できればと思っています。