同志社大学 法学部・法学研究科

法律学科

企業活動を支える法制度

教授 永井 智亮

教授 永井 智亮
専門分野ビジネス法、会社法・資本市場法、経済分析
研究室光塩館502
TEL(075)251-3074

私の研究

 企業での経営や法務関連の実務経験を通じて、経済的効果を考えた法制度のあるべき姿、それを遵守するための工夫の重要性を痛感してきました。
 法律を学ぶ者にとっては、法解釈学の基礎の習得は必須です。その重要性はこれからも変わることがありません。しかし、法律と経済(コスト意識や経済的便益の問題)の両面から事象を分析することも重要と考えています。
 ビジネスロー、特に、会社や資本市場に関する法分野で、企業・組織の立場、消費者の立場、社会の様々なステークホールダーの利害調整を図るための方法などを、法学や経済学などの従来の枠組みの領域にとらわれずに、エコノミーの考えをも踏まえた法律学として、実務の観点を重視した研究を行ってゆきたいと考えています。

講義・演習・小クラスについて

 将来就職するにあたって、どのような選択をすべきか決めかねているのであれば、企業の法務関連部門でのインターンを考えてみませんか。
 「リーガル・フィールドワーク(LFW)」の講座では、夏期に1 ~ 3週間、企業の法務・知的財産関連などの部署でインターンを経験し、その研修成果を秋学期にクラスで発表・討議することを行っています。大学で学ぶ法律が、実務上、どのように活用されているのかを実際に見聞できます。
 受講者は、契約実務や企業内での諸々の法律相談などを通じて、企業で働く諸先輩から、直接、指導を受けることができ、将来の自分の働く姿を具体的にイメージできた、と受講後に感想を語ってくれる参加者が多数です。
 LFW 受講者は、学部3年次以上・大学院生で、春学期に「企業法務エシックス」と「企業法務ベーシック」の2つの講座を受講して頂きます(研修先は書類選考・面接等により決定されます)。
 「企業法務エシックス」では、社会人としての常識やロジカルシンキング、グループディスカッション、プレゼンテーションの手法などを含め、企業での法務実務で役立つ基礎力・アウトプット力を身につけ、「企業法務ベーシック」では、実務家をゲストに招き、企業の実務の最新の動向を直接聞き、討議を行います。企業でインターンの研修を受ける準備として、また実用法学を学ぶ機会として有益な講座です。
 さらに「企業法務アドバンス」の各講座では、企業再編・ファイナンス制度などの基礎知識の習得や、企業の内部統制の構築方法や企業のガバナンスのあり方、金融の様々な実務なども学びます。また、主に海外からの留学生向けになりますが、日本のビジネス法概論を英語で議論する講座も設けています。
 国際取引における問題解決のための「仲裁」の講座では、模擬仲裁(Moot)の国際学生大会(ウィーン、香港大会等)への参加などを通じ、法律家として議論する力が習得できます。
 いずれの講座も、実学に役立つ、議論する力の育成に注力してゆきます。
 ビジネス実務に関する問題は、実際の経験なしには、なかなか理解しにくいかもしれませんが、メールでの質問も、随時、大歓迎です。一緒に学んで行きましょう。

プロフィール

 中学から大学までの学生生活は京都で過ごしました(岩倉の高校生活は懐かしい思い出です)。
 就職後は、東京を中心に、ロンドン、ワシントンDCなどで過ごしました。また米国のロースクールでの経験も貴重な思い出です。
 資本市場に関連した長年の実務経験を通じて、グローバルな視点で、新しいことに挑戦することが何よりも重要と考えてきました。
 趣味の世界では、日本の良さ、特に古典芸能に興味があり、能楽や歌舞伎は大好きです。能管(笛)を稽古中です。
 新しい知見を拡げる旅行も可能な限り経験し、皆さんのこれからの将来設計に少しでも有益なアドバイスができればと思っています。