同志社大学 法学部・法学研究科

法律学科

現代国家における憲法の意義をめぐって

教授 尾形 健

教授 尾形 健
専門分野憲法
研究室光塩館411
TEL(075)251-3608

私の研究

 私は憲法専攻ですが、社会経済問題等への対処をも国家の責務とする現代国家において、憲法はどのような意義を持つのか、について、関心を寄せてきました。現代国家の特徴として、福祉国家現象を挙げることができますが、私は、これまで、国民の生存権を保障する、憲法25条に関わる領域を中心に研究してきました。福祉国家は現在、様々な問題に直面していますが、私は、憲法25条の理念を、政治部門と司法府という、国家機関間の「協働」によって実現していくことを基本視座として、その理念の哲学的基礎と、その具体的展開である社会保障制度との関係をふまえつつ研究し、その成果は、『福祉国家と憲法構造』(有斐閣、2011年)としてまとめました。また、共同研究として、尾形健編『福祉権保障の現代的展開』(日本評論社、2018年)も刊行しました。
 また、福祉国家の展開には、国家による権限発動をどのように法的に統制するか、という課題も潜んでいます。こうした観点から、現代国家における法的統制のあり方、すなわち、現代における司法審査の意義についても研究を進めています。2012年9月から一年間、ペンシルヴェニア大学ロースクールにて客員研究員として滞在し、現代アメリカにおける司法審査論について多くを学び、その成果も、少しずつ発表しています。
 以上のほか、対外的活動として、大阪府情報公開審査会委員(会長[2016 ー2018年])、司法試験・司法試験予備試験考査委員等も務めました。

現ゼミ生から

 ゼミでは、学説と判例の報告・ディベートを行います。その他、京都地方裁判所の見学、ゼミ旅行を兼ねての国会や最高裁判所の見学が行われています。2018年度には、京都大学・九州大学や早稲田大学との合同ゼミが行われました。課外活動としては、同学年もしくは各学年そろっての飲み会や年に1度のOBOG 会が開催されています。卒業後のゼミ生は、裁判所事務官や地方公務員など公務員の方が多いですが、一般企業に就職される方や法学研究科、法科大学院に進学される方もいます。先輩とも接する機会もありますので、進路相談や話を聞いてみるのもよいと思います。
 尾形先生はとても気さくな方で、憲法の話はもちろんのこと、日常生活で抱えている悩みや趣味の話など、どんな話でも聞いてくださいます。勉学の面でも、学生の考え方を尊重しつつどのように考えるとよいか導いてくださる先生です。学生の意見をゼミ運営に取り入れてくださる尾形先生の下でならば、みなさん次第でよりよいゼミになると思います。憲法の好き嫌い、得意不得意にかかわらず、尾形ゼミに興味をお持ちの方はぜひ、ゼミに参加してみてください。

プロフィール

 生まれは福島県福島市で、千葉大学法経学部・同大学大学院修了後、京都大学大学院で学び、同大学助手、甲南大学法学部をへて、2007年より同志社大に赴任しました。趣味は音楽を聴くことで、夏の洋楽ロックフェスにもよく行きます。ギネスビールが大好きで、原産国アイルランドは何回か行きました。