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リーガルマインドとは

 

キャンパスレポート5月(岡田・写真)

 リーガルマインドとは何なのだろうか。法学部に在籍している、もしくは法学部を目指している方にとっては耳慣れた言葉だろう。しかし、その定義を明確に述べることができるであろうか。

 僕自身、曖昧な解釈のまま法学部生として過ごしていたところ、敬愛する川崎友巳教授が、刑法総論の講義の中で興味深い見解を示された。そこで、法律学を志すみなさんの後学になればと思いここに紹介する。

 

 リーガルマインドについて考える上で、法律学の特色を加味しなければいけないことは自明である。当然のことだが、法律学は自然科学とは異なり、再現可能性がない。すなわち論理・理屈だけで構成される学問である。それを学ぶことは、当然ながら論理的思考力を養うことに寄与する。

 具体的に言えば、事例問題の解決を図るためには、物事を本質的に捉え多面的に思考し、複数の解決策を用意する必要がある。また、解決策は考えるだけでは足りず、他人に説明しなければいけない。それらいずれの際にも論理的思考力が必要なのは理解していただけるだろうか。

 つまり、リーガルマインドとは論理的思考力のことであり、法律学を学ぶことの意義は、法律学を「道具」に、論理的思考力の涵養を図ることである。

 

 加えて、土田道夫教授も、雇用と法の講義内でリーガルマインドについて言及されたので、それを紹介し拙文を終えることとする。

 

 リーガルマインドには、広義と狭義の二つの定義がある。

 狭義では、法律学の専門的知識のことである。

 一方広義では、専門知識とそれに基づく自らの価値判断を行う能力である。

 専門知識とは、現代社会で発生する問題について、自らで価値判断を行うために必要な知識のことをいうのであって、法律学のそれだけにとどまらない。

 発生している問題を発見し、自らの価値判断をするための知識を得るために、調査を行う上で不可欠なのは、論理的思考力である。さらに、諸問題の解決策に対して、その根拠・要件・効果についてロジカルに考え、説明する能力が求められる。

 つまり、リーガルマインドとは、実際に発生している問題に対して、調査し専門知識を学ぶ能力、並びに論理的思考力を駆使し、根拠・要件・効果を明らかにした上で解決策を考案、提示する能力のことである。

 

 以上、二名の教授の見解について紹介したが、両名に共通することは、論理的思考力を重視されていることである。

 また、たとえ法律に関わる職を選ばずとも、その論理的思考力は社会に出てからも重用されるとおっしゃっていたところから、非常に学生思いな教授だと感じた。

 このように、同志社大学には、学生の卒業後についても真摯に考えてくださる、学識高い教授が数多くいらっしゃいます。恵まれた環境で学び、共に充実した四年間を過ごしましょう。

同志社大学法律学部法律学科2回生 岡田周平