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  5. 統治の原理Ⅰ-2/国民代表と統治構造 ― 勝山 教子、渡辺 暁彦

統治の原理Ⅰ-2/国民代表と統治構造 ― 勝山 教子、渡辺 暁彦

【出題意図】

 語句補充問題(1)~(10)は、議院の組織や権限、国会議員の特権などに関する基本的な知識をはかることを目的に出題した。

 語句補充問題(11)~(20)は、選挙制度や政党、国会の地位及び組織などに関する基本理解をはかることを目的に出題した。

 論述問題は、仮想事案をもとに憲法上の問題を論じるもので、論点発見能力とともに、当該論点に対する憲法学説・判例等の関連知識を駆使して説得的に論じる能力等をはかることを目的に出題した。

 

【講評】

<語句補充問題>

【問題(1)~(10)】

選択肢のない空欄補充問題であったからか、全体的に正答率は低調であった。中でも議院自律権に関する問題は正答率が低かった。議院自律権の行使のあり方は政治制度全体を方向付けるほどの重みをもつ。この機会に関連知識の習得に努めてほしい。また、意外にも、憲法条文にある用語を問う問題の解答率が低かった。一般常識としての基本用語については準備をしなくても答えられるよう日頃から努めてほしい。

【問題(11)~(20)】

正答率が低かったのは、政党及び会派に関する問いであった。日本国憲法に「政党」という言葉は出てこないが、憲法上、それをどのように位置づけるかは統治機構の根幹にも関わる。日頃のニュースでしばしば取り上げられる話題である。この機会に、「政党」と「会派」との違いにも着目しつつ、日本国憲法と政党の地位について理解を深めていただきたい。

<論述問題>

 幾つかの答案で言及されていたが、日商岩井事件を参考に作成したものである。ここでは、憲法第62条が定める国政調査権の法的性質、そしてその限界について論じることが期待された。

 国政調査権の法的性質については、大きく分けて二つの考え方(いわゆる独立権能説と補助的権能説)が対立している。多くの答案がその点について言及し、浦和事件における参議院法務委員会と最高裁の争いなどを引きながら論じていた。もっとも、浦和事件は司法権との関係で限界が問われたのであり、検察権の行使に関わる本件とは性格が異なる点に注意を要する。

 なお全体の1割ほどであるが、両説の対立を「国権の最高機関」(憲法第41条)性をめぐる政治的美称説と統括機関説との対立に結びつけて適切に論じるものがみられた。

 最後に、これは語句補充問題にも当てはまるが、文章表記、特に誤字等についてはお互い十分注意したいものである(「国勢調査権」とする答案も散見された)。