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  5. 民法Ia(総則①)-2 ― 大中 有信

民法Ia(総則①)-2 ― 大中 有信

<出題趣旨・講評>

 

第一問

 

不動産取引について,民法942項によって保護される第三者と権利者からの譲受人との関係を問う問題である。

学説は942項によって保護される第三者の権利取得について,第三者の登場によって真実の権利者が無権利となるか(対抗要件不要説),それとも第三者は真実の権利者から民法942項によって法定の承継取得をすると解するか(対抗要件必要説)に分かれているが,判例は後者の見解に立っている。

以上について述べたうえで,私見を展開することが必要である。

 

第二問

 

要物契約について述べることを要求した問題である。契約の成立につき意思表示の他に,物の引渡等の事実行為が行われることを必要とする契約を要物契約という。民法上は質権設定における目的物の引渡(民343),代物弁済における給付(民482),消費貸借における目的物の受取(民587)がその例である。これらの契約では要件とされている事実行為(引渡や受取)がなければ,そもそも法律行為が成立しないとされている。

以上についての簡潔に記述する必要がある。

答案には,代物弁済の要物性について詳細に論ずる優れたものがある一方で,要式行為と混同して,要式行為についてのみ記述したものが多く見られた。