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  5. 国際民事手続法 ― 高杉 直

国際民事手続法 ― 高杉 直


<出題意図>
 国際民事手続法の基本的な理解ができているか、具体的な事例に即して解決策を導き出せるかを確認するための問題である。
 設問1は、日本の国際裁判管轄に関する理解を確認するものである。契約債務の履行地(民訴法3条の3第1号)や事業活動(民訴法3条の3第5号)に基づく国際裁判管轄に関する理解を確認するものである。民訴法3条の3第1号または第5号の規範に事実を当て嵌めることにより、日本の裁判所の国際裁判管轄を基礎付ける事由があることを説明することが必要である。また、民訴法3条の9の特別の事情の有無についての説明も求められている。
 設問2は、EUの国際裁判管轄ルールに関する理解を確認するものである。第1に、ブリュッセルIa規則が適用されるかどうか、適用されるとすれば、どの条文が適用されるかを示すことが求められている。
 設問3は、特に国際訴訟競合の問題に関する日本の国際民事手続法の理解を確認するものである。その前提として、ブリュッセルIa規則の適用についても問うている(さらに可能であればドイツ法の内容も問題となり得るが、この点についての解答は困難であるから、加点事由として評価している)。

<講評>
 大半の答案が十分な理解を示し、合格水準に達していた。授業中に十分な説明・検討を行った問題ではあるが、知識だけではなく自分の頭で考えることが必要な、若干難しい問題であった。にもかかわらず、多くの受験者が特に優れた内容の解答ができていたことについて、授業担当者として嬉しく思う。