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比 較 政 治 ― 力久 昌幸

出題意図

 出題について,講義の中で取り上げた政治現象や概念に関する簡潔な説明を求めた小問を4問,そして,論述問題を1問(2問中1問選択)という形式で行った。配点については,小問が20点(5点×4),論述問題が60点で合計80点満点であった。なお,成績評価の対象としては,その他に20点満点の期末レポート,および,加点方式のアンケート・小テスト・感想文(計6回実施)などがあった。

 論述問題については,戦後イギリスの政党システムについて論じる問題,そして,クリーヴィッジと凍結仮説について論じる問題の計2問から1問を選択させる形にした。前者の問題については,分水嶺としての1974年の総選挙の前の時期と後の時期の間で見られる,政党システムの変化の傾向をしっかりと論じているか,政党システムに対する選挙制度の影響について,有効政党数,非比例性,地理的勢力分布などに注目して説得的に説明しているかどうかという点に注意した。後者の問題については,クリーヴィッジの定義や4つのクリーヴィッジ類型をしっかりと説明しているか,またリプセットとロッカンの凍結仮説についてそれを支える4つの要因を挙げて適切に論じているかどうかという点に注意した。

なお,講義の中で得られた知識や自分で参考文献などにあたって調べた知識をもとにして,論理的な文章を作成できているかどうかという点についても注意して評価を行った。

持ち込みについては,パソコン・電子辞書等の電子機器を除いてすべて認めた。

 

講評

 小問の正答率については,4問ともかなり高かった。ただ,イデオロギーの左右軸の起源に関する説明について,フランス革命時の議場を例に挙げていないものが散見された。また,近年の非難回避の政治について問う問題では,戦後の点数稼ぎの政治の内容を答える誤答がいくつか見られた。

論述問題の選択割合については,選択の2問についてほぼ同じような割合となった。答案の出来としては,イギリスの政党システムについてのものよりも,クリーヴィッジと凍結仮説についてのものの方が若干高かったように思う。その理由としては,前者を選択した答案のうち,イギリスの政党システム全体について論じるのではなく,保守党や労働党といった個別の政党についてのみ論じて,政党間の関係について十分論じていないものがある程度見られたことが影響しているように思われる。

 なお,今回もレポート未提出で単位取得に成功した者は,ごく少数の例外を除いてほとんどいなかった。他方で,試験とレポートの成績だけでは合格点に至らない者が,小テストや感想文の加点によって単位を取得できるようになったケースは少なからず見られた。授業に出席する意味が再確認されたと言うことができるだろう。