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  5. 政 治 行 動 論 ― 飯田 健

政 治 行 動 論 ― 飯田 健

・講義のねらいについて
 この講義のねらいは第一に、有権者の政治的態度がどのようにして政治に反映されるのか理論的および実証的観点から理解することであった。授業は大きく「政治的態度の形成」、「政治的態度の政治行動を通じて政治へのインプット」、「政治的態度と政策アウトプット」の3部に分かれており、有権者の政治的態度が最終的に政策アウトプットまで結びつく過程の検証を通じて、政治的代表性を高める諸条件について論じた。また第二のねらいとして、与えられた問いに対して理論的に考察し、そこから経験的に検証可能な仮説を導き検証するという社会科学の手法について理解を深めることであった。理論的・抽象的思考は大学レベルの教育の基本であり、応用可能性も高いのでぜひ習得して頂きたい。

・期末試験について
 以上のねらいを十全に達成できているかを確認する目的で期末試験を実施した。期末試験は大問5つから成り、それぞれが20点の配点の合計100点満点である。そのうち大問1から3は、学期中に実施された小テスト1から3に対応している。

 大問1は、図で示されたデータ分析結果を参照しつつ、有権者の態度の変容を説明する仮説を提示するというものである。「環境の変化→変数1の変化→変数2の変化」というメカニズム(特に変数1について)が書けていなければ、大幅に減点した。図に関係なく仮説述べているもの、その仮説がいくら尤もらしくても0点とした。

 大問2は、投票参加を説明する合理的モデルについての理解とその応用能力が問われた。理論の核心部分が文章で述べられていない者、理論の部分について単に式を示すだけの者、詳細な式の説明を省いている者は大幅に減点した。理論にもとづかない仮説を提示した場合は0点とした。

 大問3は、図で示されたデータ分析結果を参照しつつ、どの争点のどのような意見が政治家によって代表される可能性が最も高いか、理由とともに答えるというものであった。なぜ政治家は有権者にとっての重要な争点を重視するのか、なぜ中位投票者が重要かという点について説明をしていない場合には低い点数が与えられた。

 大問4は、講義全体の総括としてどのような条件下で有権者の意見がより政治に反映されるようになるのか論じるものであった。代表民主制下でどのようなメカニズムによって有権者の意見が政治に反映されるのか、有権者が政治家をコントロールできるのかという点についての記述がほとんどの場合十分でなく、これがしっかりかけていないだけで、大幅に減点した。

 大問5は、選択式の問題であった。概ね良くできていた。

 期末試験の最高点は98点、最低点は12点、平均点は71.1点であった。
 
・最終成績について
 最終成績の算出方法は第1回のハンドアウトにあるとおり次のとおりである。

・小テスト3回中点数の良い2回分(20点満点×2)
・期末試験の点数(100点満点×0.6)
・講演会出席によるextra credit(+2点)

 期末試験を受けた者の中での最終成績の分布は次のとおり。

 A: 14.5%、B: 32.1%、C: 29.5%、D: 13.5%、F: 10.4%

 ちなみに授業に出席せず期末試験も受けていない者が218人の登録者のうち25人おり、それらも含めると当然Fの割合はもっと増えるが、これは授業の難易度を正しく示すものではない。