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勝山教子ゼミ(憲法)

人権問題に関わる現代の判例を取り上げ、憲法解釈をめぐり熱い議論を闘わせる

さまざまな立場から討論することで価値の多様性を学ぶ

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夷 明子さん
法律学科3年次生

(取材時)

このゼミは、現代の人権問題に関わるさまざまな判例をもとに、憲法上の権利の制約について検討することをテーマとしています。簡単に言うと、ある権利がほかの権利と対立しているとき、それをどう調整するのが最も適切かを、ゼミ学生全員が裁判におけるそれぞれの立場に立つことで考えていきます。

最近取り上げられた判例のテーマは、「性同一性障害と自己決定」「実名報道とプライバシー」「婚外子への児童手当不支給」「国会での名誉毀損的発言と国会議員の免責特権、国家賠償責任」など、現代社会を生きる私たちに見過ごせない問題ばかりです。

ゼミでは5つの班に分かれ、各班が司会、原告、被告、傍聴、それぞれの立場から議論を進めます。もちろん、各班はレジュメを準備しゼミ法廷に臨むのですが、思いもよらない攻撃を受け、準備が役立たないこともあります。しかし、その場で反証を考え、討論する点にもゼミの面白さがあります。

裁判官自身の価値観が判決に大きく影響する

討論と言っても、肩の力を抜いて疑問に思うことや分からないこともオープンに話すので、話が広がり、脱線することや笑いが起きることもあるほどです。そこに、先生の的確なアドバイスが入り、議論が核心に向かいます。堅苦しい法律用語をわかりやすい言葉で説明される先生の柔らかな雰囲気は、ゼミ生が思う存分議論できるベースになっていると思います。

先生は「学生は、裁判のそれぞれの立場からの主張を経験することで、自分の価値観が主観に過ぎないことを実感できるでしょう」と話されます。「条文を読み込めば、特に人権問題では、裁判官自身の価値観が判決に大きく影響していることに学生たちも気づくと思います。憲法解釈は、時代と人によって変わることを認識してほしいですね」

事件の現場に赴き、当事者と出会うことの大切さ

秋学期後半からは、論文作成が始まります。研究にあたって、勝山先生は、必ず取り上げる事件や事故の現場に行き、当事者に話を聞き、現状を認識することをゼミ生に義務づけています。確かに、私自身グループ研究を行う時、自分の主観で判断していたことが当事者の方に出会い大きく変わる経験をしました。

私はこのゼミで、自分の意見を発言し、議論し、人々の中で自己実現していく充実感を知りました。また、さまざまな立場から考える経験を積んだことで、価値観が柔軟になり、自己の可能性も広がったような気がしています。今では、法律は堅苦しいものではなく、人間を柔軟にするものだと思うようになりました。私にとって、このゼミは最高にエキサイティングな場。弁護士になりたいという夢に、ますます拍車がかかっています。

『同志社大学大学案内2005』より転載