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司法書士の業務とその魅力

森内 唯さん

2009年3月  法学部法律学科卒業  司法書士

司法書士は、国家資格の一つで、登記・供託・訴訟等の業務を行う法律系の専門職です。皆さんにとっては、あまりなじみのない職業であろうと思われますので、司法書士の代表的な業務とその魅力を、簡単にですがご紹介したいと思います。

 

<司法書士の業務>

①不動産登記業務

いわゆる、不動産(土地や建物のこと)の名義書き換えなどにかかわる業務のことです。

我が国では、不動産がどんな形状で、誰が所有者である等の色々な情報が、法務局の管理する不動産登記簿に記録されています。例えば、家を新築したときや、相続したときに、その家が自分のものになったことを法務局に申請し、所有権者として記録してもらいます。司法書士は、その申請手続きを代理して行うことを業としています。不動産は価値の高い財産であるので、その権利関係を正確に公示することが、国民の権利保護や取引の安全に寄与します。ですから司法書士は、不動産登記業務を通して、その一端を担っていると言えます。

②商業登記業務

一般的に、会社の登記と言われるものです。ある会社がどんな名前で、資本金はいくらで、役員は誰である等の様々な情報が法務局の管理する商業登記簿に記録されています。そこで、会社を設立したり、会社の名前を変えたり、役員を変更したり、合併した際に、法務局に申請し、記録してもらう必要がでてきます。司法書士は、その申請手続きを代理して行うことも業としています。

③ 裁判所提出書類作成業務・簡易裁判所訴訟代理関係業務

司法書士は、裁判所や検察庁に提出する書類を作成することができます。例えば、裁判をするときは裁判所に訴状を提出するのですが、司法書士はその書類を作成することができるのです。また簡易裁判所における民事訴訟手続等については、書類作成だけでなく、代理人として弁護士類似の業務が可能です。例えば、本人の代理人となって訴えを提起し、簡易裁判所に出頭して裁判を進め、証人尋問等を行うことができます。

 

<司法書士の魅力>

まず一つ目は、国家資格であることが挙げられます。試験の合格率は2 〜 3 %と、なかなか厳しい試験であると言えますが、一度合格してしまえば資格は一生のものです。定年もありませんし、女性であれば、出産・育児で一旦仕事を辞めても、再度復帰することが容易です。また転勤も少ないです。開業場所も自由に選べるので、地元で開業することもできますし、都会や地方に出て開業することもできます。司法書士の中には、沖縄が好きで、沖縄の離島で開業した人もいるそうです。

二つ目の魅力は、専門性の高さです。一般のお客様からももちろんですが、他の士業の先生方からも頼りにしてもらえます。専門的であるがゆえに責任も重いですが、仕事を上手くやり遂げたときの充実感は大きいです。業務内容も公益的なものが多く、やりがいも十分あります。

 

<司法書士を目指した動機>

私が司法書士を目指したのは大学3 回生のときで、法律を使うことによって困っている人(自分を含めて)を助けたいというのが動機でした。選択肢として、ロースクールに進学して弁護士の資格を取得するという道もありましたが、早く社会に出て働きたいという気持ちと経済的な理由から、司法書士を選択しました。そして、司法書士試験の勉強をし、幸運にも恵まれて卒業後すぐに実施された試験に合格しました。その後、半年ほどの研修を経て司法書士事務所に就職し、現在に至ります。

 

<むすびにかえて>

法律の世界は奥が深く、知れば知るほど面白いものです。実務に携わって、法律の難しさ、面白さ、実生活における必要性を実感しました。そして、法律を含めてもっと色々な勉強がしたくなったので、現在、ロースクールへの進学を考えているところです。最後になりましたが、これから皆さんがどのような進路を選んだとしても、後悔のないよう、自分の道を精一杯歩んでいただけたらと思います。つたない文章におつきあい頂き、ありがとうございます。

 

 

『NETWORK法学部2012』より転載