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法曹を目指す後輩たちへ

杉浦 智彦さん

2010年3月法学部法律学科卒業 第66期司法修習生
 みなさま、はじめまして。私は、 2010年3月に同志社大学法学部を卒業し、京都大学法科大学院に既修コースで進学した後、 2012年度の司法試験に合格し、現在、第66期司法修習生として、研修を受けています。厳しい研修ではありますが、研修先の広島の一人暮らしを満喫しています。
 この記事では、①私がどうして法曹になろうと思って勉強を始めたのか、②具体的に、どのような勉強をしていたのか、及び③どのようなことをしたほうがいいのかということを主に述べていこうかと思っています。
① 法曹になるキッカケ 
 私が法曹になりたいと思ったのは、ちょうど大学入学前後のころに、ライプドアなどのM&Aの事案が大量に発生し、そこで働いている弁護士に憧れたからです。そこで、当時の旧司法試験の勉強を始め、その流れで、法科大学院の受験もしました。
② 具体的に行った勉強
 具体的に、私が何をしていたかというと、初期のころは、基本書の定義や趣旨などを、夜遅くまでノート等に写して丸暗記していました。これは、いつかせざるをえないと思います。そのように、基礎的事項の記憶に時間をかけると、基本書や裁判例が何をいっているかが分かるようになってきます。おそらく、英語の勉強のようなもの―単語の意味や文法がわかってくると、その文章の理解が進む-なのだと思います(いま私は、英語の勉強をしていて、そのように感じるのです。)。
 その暗記が終了した時点で、私は、司法試験の過去問等を解いて、わからないことを基本書で確認して、「失敗ノート」を作って纏めていました。その反省の機会から、法解釈というものを理解し始めたような気がします。同時に、ゼミの発表等で、討論し、法的思考力を練り上げていきました。法科大学院の入試の前には、百選などで判例を確認し、過去問を解いていました。この頃から、大学の授業も面白く感じるようになりました。
 法科大学院に進学してからは、授業の復習にほとんど時間をわれていましたが、定評のある演習書を友達と解いて、ゼミをして、わからない点を話し合っていました。この話し合いが高度だったので、よくわからない問題に出会ったときにも、一定の対処ができるようになったのだろうと思います。
 そして、司法試験前は、司法試験の出題趣旨を確認したり、法科大学院の授業の復習をしたりしていました。
③ 司法試験に向けてなすべきこと
 現在の司法試験に合格することは、簡単なことなのだと思います。試験問題の7〜8割は、多くの人がつかっている基本書や有名判例の一部をそのまま書けばよい問題です。友人達の話を総合すると、7〜8割の基本問題について、基本書や基本判例通りの論理の流れをきちんと答案で再現することができれば、それだけで上位で合格できるようです。
 あと、合格するのに必要なラインを考えると、教科書や有名判例の論点の名前と内を憶えて、その問題が一体何を聞いているかがわかるようになることも重要だと思います(司法試験は、正直、「何を書かなければならないか」ということを迷うよりも、「この問題は一体何を聞いているのか」と迷うことの方が多いです。)。
 最後に、現在、法曹界を取り巻く事情として、就職難や修習資金貸与制の話など、良くない話が多いです。しかし、現在、間近で実務を見ていて思うのですが、法曹職というのは、その不安を考慮しても、なる価値のある仕事なのだろうと思、います。
 ぜひ、法曹になりたいと思った方は、その夢を努力もせずに諦めないでください。

『NETWORK法学部2013』より転載