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勉強だけでなく、様々な経験を

山田 美紀さん

2000年同志社大学法学部法律学科卒業 大阪地方検察庁勤務

1. はじめに

私は、2000 年に同志社大学法学部法律学科を卒業、同志社大学大学院法学研究科博士前期課程在籍中に司法書士試験に合格し、司法書士事務所で働きながら同課程を修了しました。その後秘書として大学に勤務していましたが、法曹を目指して2004 年に同志社大学法科大学院既習者コースに入学、2006 年に同法科大学院を修了後、司法修習生を経て2007 年に検事に任官しました。任官後は刑事事件の捜査、公判などを担当し、現在は育児休業中です。

私が法曹を目指そうと決意したのは、大学に入学してから7 年後のことです。今、法曹に興味がない方にも検事という仕事を知っていただき、進路を決める参考にしていただければと思います。

 

2. 法曹、検事を目指した経緯

大学入学当時の私は、法曹になりたいと思っていませんでした。その理由は、法曹の仕事を身近に見たことがほとんどなく、そもそも「司法試験」がとても難しそうで、私なんかが合格できるようなものではないと思っていたからでした。しかし、法律の勉強は嫌いではなく、「基本に忠実に法律を考える」という、検察官としても非常に大事な基礎は、大学の講義で培われたと思っています。

そして司法書士の資格を取得し勤務したのですが、当時の司法書士は今より業務範囲が狭く、依頼を最後まで担当できないことを歯がゆく感じ、司法書士事務所を退職しました。

そして大学院を修了して1年が経過した頃、法科大学院の開設が決まりました。「司法書士試験に合格できたのだから、頑張れば司法試験も受かるかもしれない」「弁護士なら依頼を最後まで担当できる」と思い、法曹を目指して同志社大学法科大学院に入学しました。

法科大学院生のとき、京都地検を見学する機会がありました。本物の取調室、証拠品の倉庫などを初めて見て、検事という仕事が自分の中で現実味を帯びてきました。そして司法修習生になると、検察官の取調べを傍聴したり、自分で取調べる機会に恵まれました。被疑者や関係者から話を聞き、証拠を集め、起訴するかどうかを判断する検察官の仕事は、非常に人間味あふれるもので、とても魅力的に感じ、検事になりたいと思うようになりました。

 

3. 検事の仕事

検事の主な仕事は、刑事事件の捜査と公判です。捜査では、どんな事件がどのようにして起きたのかを調べ、最終的には「どう処理するのがこの事件にとって一番良いのか」を考えます。公判では、裁判官や裁判員に事件の全体像を分かってもらい、どのような刑が妥当かを判断してもらうために必要となる証拠は何かを考えます。「自分が納得できるまで、事件の全体像を把握できるまで証拠を集める」ということは、検察官だからこそできることで、非常にやりがいを感じます。

そのほか、訟務検事として国が当事者となる訴訟を担当したり、発展途上国の法整備支援、我が国の法律改正に携わるなど、検事の仕事は多岐にわたり、様々な経験をすることができます。

 

4. おわりに

どのような仕事を目指すにしろ、大学生のうちに様々な仕事を目で見て感じることは、将来を決める上でとても大事なことだと思います。各検察庁では広報も行っており、学生の見学も受け入れています。都合が合えば、現役の検察官から話を聞くこともできます。興味をもたれた方は、ぜひ事務室や先生方を通じて検察庁の見学を希望されると良いと思います。

また、検事は子どもから高齢者まで、職種も経験も様々な人から話を聞いたり、様々な証拠を目にします。そのようなとき、自分が経験したことすべてが役に立ちます。私の場合、司法書士の知識だけでなく、働いた経験や子育てが仕事に生かされることもあります。アルバイトや趣味やボランティア、何でも構わないので、法律以外にも興味のあることをたくさん経験してください。私は、「国際商事模擬仲裁大会」に巡り合ったことで、大きな目標に向かって充実した毎日を送っています。留学を選択した当初は、不安もありました。しかし、ロースクールで学び始めた今、確信に変わりつつあります。私からみなさんに伝えたいこと、それは、何事にも恐れず、とにかく一歩前へ踏み出してみることです。同志社大学法学部での学びの中で何かを見出し、充実した学生生活を送られることを願っています。

『NETWORK法学部2015』より転載