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まず行動を

金森 省吾さん

2010年3月  法学部政治学科卒業  朝日新聞社(ビジネス部門)

「犬も歩けば棒に当たる」ということわざがあります。私の就職活動を振り返ると、このことわざに集約される気がします。ところで皆さんはこのことわざの意味をご存知でしょうか。言葉の認知度の割には、その正確な意味を理解している人が少ないように思います。このことわざには正反対の二つの意味があります。一つはじっとせずに、出しゃばると思わぬ災難に遭う。もう一つは何でもいいからやってみれば、思わぬ幸運にめぐり合う。前者が本来の意味で、後に後者の意味が生まれたとされています。私は就職活動を通して、後者の意味を実感しました。

就職活動の話の前に私の学生生活について少し触れておきます。簡潔に言えば至って普通の学生生活でした。ただし、広い視野を持つ人間になるという入学前からの軸は常に見失わないように心がけていました。まず学業については、できるだけ幅広い分野の講義を履修しました。偏ることなく色々な知識を身につけるためです。ゼミ選択の際も、特定の分野の中であっても、より幅広く研究できそうなゼミを選択しました。ゼミ活動を通して多角的な視点を持つことの大切さを改めて知りました。

学業だけでなく、課外活動も私を成長させてくれました。特に3年半ほど働いた飲食店でのアルバイトでは教育係を担当していたため、合計100人近くのアルバイトや新入社員を指導しました。教えることの難しさを知ると同時に、自らの仕事に対する責任感も増しました。その他にも私の企画が関西のチェーン店全店で実施されたこともありました。アルバイトという一見些細な経験でも、目的意識をもって主体的に行動すれば必ず誇れるものになります。就職活動が始まると、多くの企業の面接でこのアルバイトでの経験について話すことになりました。

マスコミ就職をめざす皆さんの中には、大学入学前、あるいはもっと幼いころから目標としている方が多くいるかと思いますが、私はそうではありませんでした。この業界を志望したのは大学3回生の9月で、マスコミ業界志望の学生としてはかなり遅い時期でした。契機となったのはある合同説明会でした。友人に誘われるまで実施されていることさえ知りませんでした。会場に到着してうろうろと歩き回ってみたものの気になる企業が見つからず、どうしようかと思っていたところ、朝日新聞社のブースが目に入りました。家で朝日新聞を購読しており、親近感があるという理由だけで話を聞くことにしました。

このとき司会をされていた人事の担当者と広告局の若手社員、この二人との出会いこそが朝日新聞社のビジネス部門を志望する契機となりました。一言で言えばその人柄に惚れたのです。もちろん、その後は事業内容や自分のやりたいことができる環境であるのか、なども徹底的に調べました。会社説明会やHPも含めて様々な方法で企業研究、業界研究を続けました。そして、知れば知るほど私にとって魅力的な企業であったため、最後まで第一志望であり続けました。しかし、あの9月の説明会での二人の社員との出会いがなければ、これほどまでに朝日新聞社のことを知ろうともせず、受験もしていなかったかもしれません。

縁あって、初めて説明を聞いた企業が就職先となりました。そんな出会いがあるかもしれない。そう思えば皆さんもまず何か行動しようと思いませんか。もし、冒頭のことわざの意味が両方ともに真実であるとすれば、リスク覚悟で思わぬ幸運にかけてみるべきでしょう。特に、行動力が求められる就職活動ではそう断言できます。また就職活動だけでなく、4年間という長いようで短い学生生活を価値あるものにするために、何事にも臆せずトライしてください。

 

『NETWORK法学部2010』より転載