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大学で磨いた自分を、社会でこそ生かす

石澤 かおるさん

2008年3月  法学部政治学科卒業  NHK(日本放送協会)ディレクター

〈現在の仕事〉

岐阜放送局に配属されて丸3年が経ちました。取材、企画、交渉、撮影、編集、放送までを担当するため、番組のひとつひとつに自分自身が投影されます。自分が何に心を魅かれ、どう伝えたいと思うのか、感性のアンテナを張り続けていることが要求されます。未熟さの中で、悔しい思いをすることも多いです。しかし、名刺一枚でどんな人にでも会ってもらえる、こんな仕事は他にはありません。

 

〈私の大学生活〉

国際政治に興味を持ったのは、高校の授業でカンボジア内戦や南アフリカのアパルトヘイトを知ったことがきっかけでした。人間の理性をもって社会をdesignしていく国際政治において、国家の「感情」がさまざまな問題の要因となっていることに面白さを感じ、その一方で「人間の安全保障」が追求していきたいテーマになっていきました。4年次のゼミ論文では「水をめぐる国際関係」と題し、水を公共財として扱うべきか消費財として扱うべきか、これまでの国際政治ではどう扱われてきたのかを検証し考察しました。4年間かけて考えてきたことをひとつのカタチとしてまとめた経験は今、番組を作るときに非常に役立っています。

 

〈これから法学部で学ぶ皆さんへ〉

・まず授業を楽しもう!

新しい知識を得ること、人間の脳にとってこれ以上刺激的なことはありません。授業あるいは書物の中から飛び出してくる知識を、浴びるように楽しんで下さい。4月に読むべき最も刺激的な読みものは、ずばりシラバスです。どんな内容の授業があるのか、どんな教授がその授業を担当するのか、それを受講することでどんな新しい知識が増えるのか、戦略的に選択してください。学生時代に蓄えた知識が役立つのは、実は学生時代ではありません。法学部の科目だけでなく、文化・歴史・経済に関する教養も、この機会に身につけておくことをお勧めします。

・違うと感じる意見にこそ耳を傾けよう

自分と近い考えの人とばかり集まっていませんか?大学では、たとえ友情にヒビが入ろうとも、相手と意見を戦わせてください。自分がなぜ、その人の意見を「違う」と感じるのか、それを考えることが、自分の考えを磨くうえで最も効率的な、本を読んでいるだけでは絶対に出来ないトレーニングです。これこそが、大学という場所でしか経験できないことです。そして、本音で意見をぶつけあった相手とこそ、真の友人になることが出来ると思います。

 

〈これから就職活動をする皆さんへ〉

・重要なのは、学歴や資格ではありません。

そういったものは、一定の努力の結果を示す「証明書」に過ぎません(勿論それが条件として必要なら、きちんと努力をしてください)。就職活動は恋愛と同じだとよく言われます。企業の人事もひとりの人間です。いくら学歴や資格を誇ろうと、人としての魅力がなければその心は動かせません。初対面の人(企業)にあなたの良さを分かってもらうための「恋文」がエントリシートであり、「告白」が面接です。恋文の書 き方や告白の仕方については、練習を積んでください。しかしそもそもあなた自身に魅力がなければどんな恋文も告白も空疎なものでしかありません。あなたの魅力がどこにあるのかを見つけ、磨くことが学生時代になすべきことです

・特にマスコミへの就職を目指す人には

目の前の出来事に対して、「自分はどう思うのか」を常に問う習慣をつけることをお勧めします。個性的であることを狙ってやる必要はありません。"Unique"という単語の意味からもわかるように、個性とは、自ずと沁みだしてくる情緒のようなものです。奇をてらうことなく、自分の芯からまっすぐ放たれた言葉こそ、あなた自身の個性です。誰もが情報を簡単に発信できるようになった現代社会においてマスコミの人間に必要とされるのは、むしろ五感をフルに使って世の中の事象を掴みとる事だと認識しています。本物のことばで自分を表現するために、背筋を伸ばして社会と対峙していきましょう。

 

『NETWORK法学部2011』より転載