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夢を実現するために

中川 三緒さん

2011年3月  法学部政治学科卒業  産業経済新聞社(編集記者)

「大きくなったら何になりたい?」

誰もが一度はされたことがある質問だと思います。小さいころは無邪気に答えられていたこの質問ですが、大学生になった今、堂々と答えられる人は少ないのではないでしょうか。それは、「なりたいものに本当になれるかどうか」がもう少しで判明してしまう年代になってしまったからだと私は思います。

私が就職活動を始める前に読んだ本の中に、こんなことが書いてありました。しかし、私はそうは思いません。「なりたい」と本気で考えていれば、大学生活を通して、「なりたいもの」を「なれるもの」にステップアップすることは可能だと信じています。では、実際にどうすれば「なりたいもの」を「なれるもの」にステップアップすることができるのでしょうか。

他の職業に比べ、マスコミに就職したいと思っている人は、幼い頃からそれを夢見ている人が多いように思います。私も高校生の頃からマスコミの仕事に漠然と魅力を感じていました。しかし、ただ漠然と憧れているだけでは、実際にその職業に就いて働く段階までステップアップさせるのはとても難しいことを、就職活動を通して痛感しました。就職活動を始めて間もなくに受験したテレビ局の採用面接では、テレビ局で働くことに対して漠然と憧れているだけ、という気持ちが伝わってしまい、ことごとく一次面接で敗退した苦い思い出があります。

それから、私は「なぜ記者になりたいのだろう。」「記者になって本当に何がしたいのだろう。」という、憧れではなく具体的に記者として働くことを想像した問いを自分に投げかけ、その答えを考え続けました。自分が今思っていることには必ず何かきっかけがあるはずだと思い、今までの自分を遡って考えました。そして、高校生の頃にニュースを見て号泣したことがきっかけで、マスコミに興味を持つようになったことに気付き、私は記者になって人の喜怒哀楽を多くの人に伝え、共有したい!という強い思いを持つことができました。

「なりたいもの」を現実的に考えられるようになったら、次は自分がその職業に向いていることを面接官に伝える自己アピールを考えなければなりません。今まで偉そうに書いてきましたが、私の大学生活はというと、毎日学習塾と飲食店のアルバイトに勤しみ、夜の仲のいい友人と飲み会を楽しむ、いたって普通の4年間でした。むしろ、友人達のように留学やボランティア活動や部活など、就職活動で胸を張ってアピールできそうな活動はほとんどしてきませんでした。しかし、学習塾で個性的な子ども達一人一人に気を配りながら指導したこと。相手の考えを先読みし、冷静に判断しながらゼミでのディベートに取り組んだこと。法律学科の副専攻のパッケージと教職課程を同時に履修して勉強に追われたこと。そんなありふれた毎日を振り返って考えてみると、大学生活で自分自身が大きく変化し、成長していたことに気付きました。私が過ごしたありふれた毎日の全てが、新聞社の採用面接での自己アピールに繋がったのです。

「なりたいもの」を「なれるもの」にステップアップするために、まずは4年間の大学生活で、将来自分がマスコミの仕事を通してやりたいこと、実現したいことを見つけ、それを具体的なものにしてください。そして、毎日自分が何を感じながら過ごしているのか、自分がどう変化し成長しているのかを考えながら、大学生活を過ごしてください。みんなが驚くような、大それた経験をしなくても構いません。何気ない 日常の中に潜む自分の心の動きに気付くことが重要だと私は思います。みなさんが抱いている「将来の夢」を実現するために、これからの大学生活を有意義に過ごしてほしいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。この文章が、みなさんがこれからの将来を考える時に少しでも参考になれば幸いです。

 

『NETWORK法学部2011』より転載