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石橋 英典

民事訴訟法と裁判官の裁量

助教 石橋 英典

<専門分野>民事訴訟法
<研究室>光塩館504 Tel 251-3914

私の研究 

 私の専門は、民事手続法(民事訴訟法や民事執行法など)です。その中でも、手続進行を中心とする裁判官の裁量を主な研究テーマとしています。  社会の紛争が多様化する中、民事訴訟法においては、より柔軟で、より迅速な裁判を実現するため、裁判官の裁量について注目が集まっています。裁判官の裁量は、個々の事件に応じた柔軟な処理や、当事者が納得できる裁判の実現を可能にすることが期待される一方で、明確な基準がなく透明性に欠けることや、当事者の意思に反する形で手続が進められ、当事者による不服申立てができなくなってしまうといった可能性も同時に存在しています。そのため、裁判官の裁量に関する問題は、訴訟や裁判官の在り方を左右する問題であり、今後の民事手続の将来を担う極めて重大なテーマであるといえます。  このように、メリット・デメリットを併せ持つ裁判官の裁量について、これまでの議論では、裁量を尊重しつつも、これをいかに統制するかという観点から、裁判官の裁量判断の際の判断枠組みの策定が焦点となっていました。しかし、判断枠組みを作成したとしても、最終的に裁判官の判断に委ねられるのであれば、裁量のデメリットを克服することはできたといえるのか、逆に、判断枠組みに拘束されるのであれば、通常の法解釈と裁量は何が異なるのかという疑問が生じてきます。このような疑問が生じるのは、これまで、裁量そのものの検討、すなわち、裁量とはどのようなもので、何故認められるのか、裁量が認められた場合の効果とはどのようなものなのかといった、根本的な視点からの検討がなされてこなかったことが原因であると考えております。私の問題意識はここにあります。  裁量に関するこれらの根本的な問題に答えるため、これまでは、ドイツにおける裁量をめぐる議論を中心に研究を進めてきましたが、まだまだ研究しなければならない点がたくさんあり、今後も比較法的な研究を進めていきたいと考えています。また、裁量の問題は、民事訴訟法だけでなく、行政法や刑事訴訟法など他の法分野にも関係し、さらに、裁判官は法に対してどのようにあるべきか、法解釈とはどのようなものかといった基礎法学的な問題とも関係するものでもあります。このように、裁量に関する問題は多岐に及んでいますが、一つ一つ、こつこつと研究していくことができればと思っています。

講義・演習・小クラスについて

 「リーガル・リサーチ」、「原典講読(ドイツの法と政治)」などを担当します。  「リーガル・リサーチ」では、法律学習の基礎となる、文献の調べ方や報告の仕方などについて学んでいきます。また、法律学習のいろはだけでなく、法律の面白さや自分で考えるおもしろさを伝えることができるように授業をしたいと考えています。  「原典講読(ドイツの法と政治)」では、ドイツの裁判手続に関する文献を、日本の制度と比較しながら読み進めていきたいと考えています。ドイツ語の法律文献は難解ですが、じっくり丁寧に進めることができればと考えています。

プロフィール

 大阪府阪南市出身。智辯和歌山高校を卒業した後、同志社大学に入学し、博士後期課程まで同大学に在籍しました。趣味はF1観戦とバイクです。バイクはCB400SFに乗っています(フルフェイスヘルメットのコレクションも趣味です)。学部生のころは原付に乗って紀伊半島を一周したり、瀬戸内海を一周したりしました。九州一周と北海道一周が次の目標です。怪我には気を付けたいです。