Doshisha University
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kajiyama2013

「差押え」と債務者の保護

教授 梶山 玉香

E-mail: tkajiyam@mail.doshisha.ac.jp
ゼミHP:http://purple.ap.teacup.com/kajitama/
<専門分野>民事法
<研究室>光塩館409 Tel:(075)251-3587

プロフィール

1966年大阪生まれ。4歳から23年間、南河内の藤井寺で暮らしました。1985年に大阪府立生野高校から同志社大学法学部へ入学。1989年、同大学院法学研究科に進学、1993年、助手として残り、現在に至ります。近年の法学部・法曹志望者の減少に危機感を覚え、最近は、法職講座や高校生向けの授業を通した「法律学への誘い」に力をそそいでいます。

今春、学部ゼミでは16期生が卒業し、大学院では、6期生が修士論文を書きあげて課程を修了しました。時々、卒業生や修了生がふらりと立ち寄り、現役生にまじって議論やコンパに参加します。その自由さが気に入っています。

今春、一人息子も音楽高校を卒業しました。「親権者」の務めはあと2年残りますが、子育ては一応完了。あとは、若きコントラバス奏者のサポーターとして応援するのみです。といっても、演奏会で聴いた曲すら、曲名が記憶できないのですが...

趣味は、3年半前から習っている寄席文字、落語の名ビラに使われる江戸文字です。月2回の教室も仕事等で休みがちで、なかなか上達しませんが、ぼちぼちがんばりたいと思います。

私の研究

大学院以来、主として、民法と手続法が交錯する領域を研究しています。たとえば、不当判決に基づいて強制執行が申し立てられたり、債務者以外の人の財産が差し押さえられたりした場合、民事執行法は救済手段を用意しています。しかし、そうした手段を用いず、手続終了後に、執行債権者に対して不当利得返還請求等をすることはできるか、という問題です。

担保権者がどのような権利を有するかも、交錯領域の問題です。担保権は民法上の権利ですが、実際、「優先」を主張する場面は執行や倒産等の手続です。その際、しばしば「手続法の論理」から、担保権その他の実体権が「制約」されます。

最近は、差押物件の使用収益や差押え禁止財産について、研究をしています。「差押え」、「差押え禁止」によって実体権の内容に「変化」が生じるのか、です。

要するに、「手続法の論理」と「民法の論理」は時に衝突する(ように見える)けれど、本当に相容れないのか、が私の関心です。大学院時代に教えを受けた先生からは、「手続内の現象は手続法、実体法の双方から眺めなければならない。手続にあっても、実体法が機能するはずだから」とよく言われました。その言葉を胸に、コツコツ愚直に取り組みたいと思います。

講義・演習・小クラスについて

今年度は、春学期、1年生の基礎科目「民法概論」と2年生の展開科目「民法Ⅰb(総則②)」を担当します。前者は、民法教員全員(今年度は5名)で担当し、それぞれの立場から民法の面白さや奥深さを伝えます。後者は、民法第1編総則の一部です。「Ⅰb」は「Ⅰa」の「発展」にあたり、「代理」と「時効」を中心に扱います。秋学期は、2年生以上の展開科目「民法Ⅲb(契約)」(発展科目「契約法」)と、2012年生度以上の基礎科目「金融取引と民法」の再履修クラスを担当します。いずれも、120年ぶりの民法(債権法)改正に深く関わりますので、当然、法改正にも触れます。

ゼミは「知識を使う」力を試し、伸ばす機会です。知識は独学でも身につけることができますが、それを使う力は実践することでしか身につきません。年末の学内民法系合同ゼミ(3年生)は、今年で9回目を迎え、そうした力を飛躍的に伸ばす機会となっています。梶山ゼミは初回から毎年出場しています。

ただ、今年はどうするか、それは、今年度のゼミ生次第です。そもそも、大学では、「誰かにやらされる」ものはありません。本来、新しい知識を得ること、物事を考えること、仲間と議論することは「楽しい」ことです。もちろん、講義やゼミを楽しいものにするためには、みんなが、少しばかり面倒なこともしなければなりませんけどね。

そんな話を含めて、ゼミのあれこれは、

Kajitama News:http://purple.ap.teacup.com/kajitama/で。