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相続法における遺言内容の実現

助教 小川 惠

<専門分野>民法
<研究室>光塩館314 Tel 251-3578

私の研究 

 私の専門は、民法の中でも、家族法と呼ばれる分野です。家族と法律とは、一見関わり合いの乏しいように思われるかもしれませんが、実際は、婚姻や離婚、親子関係、後見や相続など、家族を取り巻くさまざまな問題について法的規律が及んでいます。

 現在は、遺言内容の実現に関心を持ち、遺言執行者制度を研究テーマとしています。私たちは、遺言を用いて、自分の死後に自分の財産をどう処理するのかを決めておくことができます。しかし、もし遺言者の死後に決めておいた遺言が無視されたとしたら、どうでしょうか。遺言者自身は既に死亡しているため、何らの手出しもできないことになります。このような事態を防ぎ、遺言内容の実現を担保する手段の1つとして、遺言執行者制度の利用が考えられます。遺言執行者は、その名の通り、遺言内容を実現することを職務とする者です。しかし、民法における遺言執行者制度はごく簡潔に規定されており、遺言執行者の法的地位 や職務権限の範囲といった基本的な事項を巡ってさえ、解釈が分かれています。遺言が社会に浸透するにつれて、遺言執行者制度の利用も徐々に増加していることを踏まえると、その解釈や運用について整理・検討しておく必要があるのではないか、と考えています。

  1947年の民法改正後、相続法は大きな改正を経ることなく維持されてきました。しかし、2015年に相続関係の法制審議会が設置され、相続法内の少なからぬ範囲で改正が議論されています。遺言や遺言執行者制度についても改正が検討される中、それらの制度の意義や現代的機能の検討を中心に、研究を進めていきたいと考えています。

講義・演習・小クラスについて

 春学期に「リーガル・リサーチ」を、秋学期に「原典講読(ドイツの法と政治)」を担当します。

 「リーガル・リサーチ」は、新入生を対象として、法律学の学習方法を学びます。大学での学習は、自ら資料を調べ、内容を読み解き、情報を整理し、時にレポートや報告の形でアウトプットすることが求められます。そこで「リーガル・リサーチ」の授業では、資料の探し方や文献の読み方、報告の仕方といった基礎的な学習方法を、講義と実践を交えながら学んでいきます。同時に、法律学のおもしろさや奥深さを受講生に伝えることができればと思います。

 「原典講読(ドイツの法と政治)」では、ドイツの法制度に関する文献、もしくはより専門的に家族法に関する文献を読む予定です。丁寧に文献を読むことで、ドイツ語文献の読解能力の向上を目指します。また、ドイツにおける法律の仕組みや家族観を学び、翻って日本における法制度の現状や問題点についても検討していけたらと考えています。

プロフィール

 岡山県岡山市で生まれ育ちました。高校卒業後、もっと社会勉強をしたいとの思いから、実家を離れて、同志社大学法学部に入学しました。大学1年生で出会った家族法のおもしろさにひかれ、法学研究科へと進み、現在に至ります。趣味(マイブーム)がコロコロ変わってしまう性格のため、現在は昨夏に購入した登山靴をどうしたものか思案中です。