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瀬川 晃

犯罪と刑罰の研究

教授 瀬川 晃

<専門分野>刑事法学
<研究室>光塩館501  Tel:(075)251-3550

プロフィール

【略歴】

1970年同志社大学法学部卒業。1976年京都大学大学院博士課程中退。同志社大学法学部助手。1987年同教授。司法試験考査委員(1993~1998)。法務省法制審議会少年法部会委員(①1998~2000;少年法改正、②2004~2005;触法少年法制改革)。法制審議会刑事法部会委員(①1999~2000;犯罪被害者保護法、②2005;罰金法制改革)。法務省行刑改革会議委員(2003;監獄法改正)。法務省・警察庁「未決拘禁者の処遇等に関する有識者会議」委員(2005~2006;代用監獄問題)。法務省「更生保護を考える有識者会議」委員(2005~2006;更生保護法)、法制審議会被収容人員適正化部会委員(2006~2009;刑の一部執行猶予・社会貢献活動)、法制審議会少年法部会委員(2012~2013;少年不定期刑の見直し等)。現在、内閣府犯罪被害者等施策推進会議委員、京都府精神医療審査会会長。博士(法学)。

【留学】

ケンブリッジ大学犯罪学研究所。①1978年~1980年(大学院生)。②1991年~1992年(客員研究員)。

学生諸君へ:刑事法といっても、他の法律学と異なる特別な学習法があるわけではないが、とくに強調したいのは、「机上の空論」を避け、できるだけ実態に即した議論をするように心がけてほしいことである。

諸君が刑事法の現実にふれる方法としてすすめたいのは、法廷見学と刑務所参観である。とくに後者については、ゼミ単位で行くことになろうが、物見遊山でないことを常に念頭におき、学生らしい真摯な態度でのぞんでもらいたい。

私の研究

当面の研究関心は、犯罪学・刑事政策的観点から刑事法の諸問題を検討することである。

ここでいう犯罪学・刑事政策が対象とするのは、刑法学にいう犯罪(=構成要件に該当する違法かつ有責な行為)に限定されない。つまり、犯罪学・刑事政策の対象は、諸君の身の回りにある反社会的な逸脱行為すべてであり、それらは社会において常にさまざまな問題を投げかけている。

それゆえ、犯罪と刑罰の研究は、社会の変化を視野に入れながら、犯罪現象や処罰のあり方を考えていかなければならない。現代は情報化社会といわれるが、例えば、コンピュータ犯罪は今日的な犯罪の典型であり、その対策の整備は緊急の課題である。一方、国際化に伴い外国人犯罪がクローズアップされ、刑事政策の国際化が求められている。さらに、人口構成の高齢化に対応して、老人犯罪の量的増加と質的変化(実態をみても、老人ホームでの殺人、74歳の銀行強盗、女子高生とのシンナー遊びなど、犯罪内容も幅広い)がみられ、従来の対策の見直しが迫られている。

なお、モノグラフィーとして、瀬川『犯罪者の社会内処遇』(1991年、成文堂)、『イギリス刑事法の現代的展開』(1995年、成文堂)。

講義・演習・小クラスについて

刑事法の講義では、微力ではあるが、法律学のもつ面白さを学生諸君に体得してもらうことを主眼においている※。まず「犯罪学」では、①犯罪現象、②犯罪学理論、③犯罪の原因、「刑事政策」では、①犯罪対策、②被害者政策、③犯罪者の処遇について講義するが、欧米の動向にも留意しつつ、講義をすすめる(テキストとして、瀬川『犯罪学』(1998年・成文堂)を用いる。参考書として、瀬川ほか『刑事政策講義[第3版]』(1999年・有斐閣)、瀬川ほか編『刑事政策』(1998年・青林書院)。

※参考文献として、瀬川ほか『入門刑事法[第5版]』(2014年・有斐閣)、瀬川「犯罪学の理論と実践」『AERAMook犯罪学がわかる』(2001年・朝日新聞社)、瀬川「〈法律学ガイダンス〉刑事政策」『法学セミナー増刊・法学入門1996』(1996年・日本評論社)。

次に演習では、刑事法の諸問題について理論・実際の両面から検討する。演習は参加者の報告と討論を軸にすすめるが、裁判所、刑務所および少年院などの参観・見学を通して、実際に犯罪者がどのように取り扱われているかについても留意している。また、テーマによっては、模擬法廷を用い、全員で現実の刑事裁判を体験したい。活発な討論とゼミ活動を期待しているので、積極性のある諸君の参加を望んでいる。