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近代日本ジャーナリストの思想と行動

助教 望月 詩史

<専門分野>近代日本政治思想史
<研究室>光塩館307 Tel 251-4592

プロフィール

1982年山梨県生まれ。2005年同志社大学法学部政治学科卒業。2012年同志社大学大学院法学研究科政治学専攻修了。博士(政治学)。同志社大学高等研究教育機構助手などを経て2015年4月着任。 私の趣味はランニングです。毎年出場する市民体育祭では、100m、4×100mリレー、走幅跳にエントリーしています。またロードレース(10km ~ハーフ)にも時折出場します。鴨川沿いを走ったり、ラダートレーニングで瞬発力を鍛えたりしています。

またタッチフットのチームにも入っているので、毎週日曜日に練習をしています。大学ラグビーのシーズンが開幕すると、メンバーと共に同志社戦を観戦するのが恒例となっています。

私の研究 

 私の専門は、近代日本政治思想史です。近代日本ジャーナリストの思想と行動に関心があり、大学院時代から取り組んでいるのが、石橋湛山(1884‐1973年)の思想分析です。石橋は、戦前・戦中『東洋経済新報』の記者として活躍し、戦後は政治家に転身して内閣総理大臣も務めました。 私は、石橋の政治思想に焦点を当てて、「思考方法から読み解く」という方法論を用いて、彼の思想を再検討しています。政治思想に注目したのは、石橋の思想の本質を経済思想と規定して政治思想と区分する方法論に疑問を抱いたこと、またナショナリズムや愛国心を無視してその思想を理解することは困難と考えたからです。また思考方法から読み解いたのは、政治思想がその基底をなす思考方法と深く関わっており、それと関連させて理解しなければ、政治思想の本質を把捉できないという理由によります。 研究の結果、明らかとなったのが、《「真」を追求する思考》の存在です。これは日本人の「生活の方法」を重視する思考であり、「真」とは、《日本人の「生活の方法」として有効性を持つもの》を意味します。その特徴は、経済合理主義を柱とする合理的思考と「国民的使命観」及び「道徳的使命観」に基づく二つの《問い》を支柱とする「日本」的視角に基づく思考により構成されていた点にあります。 以上の研究成果を踏まえ、現在は、石橋の思想を近代日本ナショナリズムの中に位置付ける作業を進めています。その一環として、1934年に東洋経済新報社から発刊された英文雑誌(月刊)The Oriental Economistの分析にも着手しました。石橋は同誌発刊の目的を外国に向けて日本の政治や経済に関する正確な情報を伝えることにあると明言しています。つまり、日本に対する誤解や偏見の解消を最大の使命と位置付けていました。英文雑誌を通して、積極的に外国人に日本の真意を伝えようとする言論活動は、戦時期におけるジャーナリストのあり方を考える上で、さらには彼のナショナリズムの特質を浮かび上がらせる上で非常に興味深いです。

講義・演習・小クラスについて

私が今年度担当する科目は、「政治学入門」、「政治学基礎A・B」、「特殊講義」、「2年次演習」です。「政治学入門」、「政治学基礎A・B」では、課題への取り組みを通して、ライティング力やプレゼンテーション力といったアカデミック・スキルの習得を目的としています。もちろん「政治学」とはどういう学問であるのか、私たちの生活とどのように関わりを持つのか等についても考えていきます。「特殊講義」では、「沖縄密約を通して戦後日本を再考する」をテーマに、戦後日本思想(特にデモクラシー)に焦点を当てます。「2年次演習」では、近代日本思想を複数のテーマに分けて概観しつつ、時代ごとの課題に人々がどのように向き合い、何を「選択」したのかについて考えていきます。