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EU離脱の行方

教授 力久 昌幸

<専門分野>現代イギリス政治
<研究室>光塩館521  Tel:(075)251-3315

プロフィール

福岡県出身です。京都大学大学院法学研究科修了後、 北九州市立大学法学部を経て、2005年に同志社大学法 学部の一員となりました。さて、昨年、久しぶりに(と言っ ても3年ぶりなのですが)アイスランドを旅行してきま した。2008年に初めて訪れて以来、連れ合いがアイ スランドにすっかりはまって、昨年でもう6回目になり ました。アイスランドのどこが良いのかと言えば、何よ り人が少なく自然を独り占めできるところが魅力です。 北海道に四国を加えたぐらいの国土で人口わずか30万 人、しかもその3分の2が首都レイキャヴィークに住 んでいますから、アイスランド島のほぼ全域にわたって 手つかずの自然が残っています。昨年は氷河トンネルの ツアーや、火山や滝を空から見る遊覧飛行などを楽しん できました。物価がものすごく高いのが難点ですが、機 会があればまたアイスランドを訪れたいと思います。

私の研究

イギリスおよびアイルランドを中心として、ヨーロッパ の現代政治に関心を持っています。

ご存知の方も多いと思いますが、2016年の国民投票で イギリスのEU離脱が決まりました。しかし、国民投票の 結果を受けてすぐにイギリスがEUから離脱したわけでは ありません。2018年時点でイギリスはまだEU加盟国な のです。

EU加盟国として40年以上に及ぶ歴史を積み重ねてき たイギリスは、政治、経済、社会、その他さまざまな分 野でEUとの間に密接な関係を築いてきました。そうした EUとの関係を離脱によって完全に解消するわけにはいか ないので、イギリスとEUとの間で離脱後の関係をめぐっ て交渉が行われることになりました。

EU離脱交渉はイギリスにとってきわめて困難なものに なっています。イギリスとしては、国民投票で示された EUからの労働移民制限という人々の要求を反映しつつ、 EUとの経済的結びつきに大きな打撃をもたらさない関係 を求めています。いわば、EUとの間で人の移動は制限す るが、商品、サーヴィス、金融についてはEU加盟国と同 等の待遇を得ることをめざしているのです。それに対して、 EU側はイギリスによるこのような「いいとこ取り」を許 さない姿勢を堅持しています。

それでは、2019年3月末に予定されている離脱後のイ ギリスとEUとの関係はどのようなものになるのでしょう か。いわゆる「穏健な離脱(Soft Brexit)」となり、人 の移動を含めて、離脱後のイギリスはEUとの間で加盟国 であったときとあまり変わらない関係を維持するのでしょ うか。それとも、いわゆる「強硬な離脱(Hard Brexit)」 となり、EUとの関係がかなり疎遠になってしまうので しょうか。イギリスとEUの将来を大きく左右するEU離 脱の行方に注目していきたいと考えています。

講義・演習・小クラスについて

2018年度の講義は、「比較政治」、「近代ヨーロッパ政 治史」、「現代ヨーロッパ政治史」を担当します。「比較政治」 では、主としてヨーロッパ諸国の政党と政党システムに焦 点をあてて比較検討を行います。「近代ヨーロッパ政治史」 では、19世紀から20世紀前半にかけての近代イギリス 政治を中心に、当時のヨーロッパや世界の政治経済状況を 踏まえつつ概観します。「現代ヨーロッパ政治史」では、 第二次世界大戦以降のイギリス政治について、内政・外交 のさまざまな側面から検討します。演習では、イギリスお よびその他のヨーロッパ諸国、そして、EUなどの動きに 焦点をあてて、ヨーロッパ政治の現状を分析します。なお、 演習では受講者全員にゼミ論文を書いてもらいます。ゼミ 論文の執筆は骨が折れる作業ですが、社会人になって活用 できる論理的思考力を身につけるうえで大きな意味がある と思います。