Doshisha University
  • 同志社大学ホーム
  • 入学試験情報
  • お問い合わせ一覧
  • 交通アクセス・キャンパスマップ
  1. TOP
  2. 教員紹介
  3. 力久 昌幸
力久先生写真s

イギリスの地域分権とナショナリズム政党

教授 力久 昌幸

<専門分野>現代イギリス政治
<研究室>光塩館521  Tel:(075)251-3315

プロフィール

福岡県出身です。京都大学大学院法学研究科修了後,北九州市立大学法学部を経て,2005年に同志社大学法学部の一員となりました。さて,去年の大河ドラマ「真田丸」は終わってしまったのですが,個人的にはまだ「真田ブーム」が続いています。私の名前,「昌幸」ですが,親からは主人公の父親「真田昌幸」にあやかってつけられたと聞いています。去年は,真田氏ゆかりの和歌山県九度山を訪ねたのですが,ゴールデンウィークに行ったので,人が多くて大変な目にあいました。そこで,真田氏が本拠とした長野県上田には,ドラマが終わってから行くつもりにしていました。春か秋のよい季節に「真田ブーム」後の上田を訪ねて,ゆっくりと昌幸の足跡をたどってみようと思います。

私の研究

イギリスおよびアイルランドの現代政治を中心として,ヨーロッパ諸国やEUの政治に関心を持っています。

2016年はアメリカ大統領選挙でのトランプ勝利など驚くような政治的事件がありました。イギリス政治に関心を持つ者としては,6月の国民投票でEUからの離脱が決まったことが衝撃的でした。実は,国民投票の投票日前後10日間ほどイギリスに滞在して,各地でEU離脱派,残留派双方のキャンペーンを見てきました。僅差になるだろうが,残留が多数となるという感触を得ていたので,現地のテレビの開票速報で離脱が多数になりそうだという予測が流れたときには,正直言って大変驚きました。

ちなみに,私だけが見当違いな予測をしたわけではなく,イギリスの世論調査会社や政治学者の多くも残留多数という見方をしていました(言いわけがましいですが)。

後から振り返ってみると,EU国民投票が離脱多数という結果になったのには,いくつか理由を考えることができます。私も自分なりの考えを新聞や雑誌などに発表していますので,関心がある方は検索してみてください。

イギリスのEU離脱に関して,いま一番関心があるのは,EU離脱によってイギリスという国がどうなるのか,という問題です。より絞って言えば,2014年の分離独立住民投票においてイギリスからの独立が否決されたスコットランドにおいて,EU離脱に伴って再び独立をめざす動きが再燃するかどうか,ということに関心を持っています。

EU国民投票において,イギリス全体では僅差で離脱が多数となりましたが,スコットランドでは残留が圧倒的多数となっていました。スコットランドでEU残留を求める強い意志が示されたにもかかわらず,イギリス全体で離脱が多数となったことで,スコットランドもEUから出て行かざるを得ません。

しかし,スコットランドがEUとの結びつきを維持する手もあります。それが,イギリスから分離独立して,新たにEUに加盟するという方策です。もちろん,分離独立やEUへの新規加盟は容易ではありませんが,今後の情勢次第では,こうした大きな変化が訪れるかもしれません。これからもイギリスのEU離脱とスコットランド独立問題の行方に注目していきたいと考えています。

講義・演習・小クラスについて

2017年度の講義は,「比較政治」,「近代ヨーロッパ政治史」,「現代ヨーロッパ政治史」を担当します。「比較政治」では,主としてヨーロッパ諸国の政党と政党システムに焦点をあてて比較検討を行います。「近代ヨーロッパ政治史」では,19世紀から20世紀前半にかけての近代イギリス政治を中心に,当時のヨーロッパや世界の政治経済状況を踏まえつつ概観します。「現代ヨーロッパ政治史」では,第二次世界大戦以降のイギリス政治について,内政・外交のさまざまな側面から検討します。演習では,イギリスおよびその他のヨーロッパ諸国,そして,EUなどの動きに焦点をあてて,ヨーロッパ政治の現状を分析します。なお,演習では受講者全員にゼミ論文を書いてもらいます。ゼミ論文の執筆は骨が折れる作業ですが,社会人になって活用できる論理的思考力を身につけるうえで大きな意味があると思います。