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寺田 貴

競争と協力のアジア太平洋地域秩序

教授 寺田 貴

<専門分野>国際政治経済論・国際地域研究(アジア太平洋)
<研究室>光塩館423  Tel:(075)251-3621

プロフィール

 オーストラリア国立大学大学院でPhDを取得後、シンガポール国立大学助教授、早稲田大学教授を経て2012年より現職。その間英ウォーリック大学客員教授、ウィルソンセンター研究員(ワシントンDC)を務めるなど、海外で長く過ごしました。幸運にもそれぞれの地で多くの愉快な研究者仲間に恵まれ、彼らとはアジア諸大学とのサイバー講義開講、欧州の大学とのエラスムス・ムンドゥス大学院設置、東南アジア日本研究学会(JSA-ASEAN)設立などで「共闘」してきました。趣味はジョギングとスカッシュ。幼少よりプロレス観戦が好きで(体が大きければレスラーにも!)、その頃集めた古い雑誌やビデオが研究室に大量に眠っています。ご関心がある方はいつでもご連絡ください。

私の研究:「競争と協力のアジア太平洋地域秩序」

 この20年、自由主義の唱える国家間協力と、現 実主義が主張する国家間競争について研究を重ねて きました。ある分野の協力や競争がなぜ「発生」し たのか、それらはいかに「展開」し、そしてどのよ うな「結果」になったのかという3つの問題意識を、 特に日本が位置するアジア太平洋の秩序形成分析に 当てはめてきました。現在は、アジア太平洋の市場 統合と、途上国の開発を支援する開発金融について 研究を進めています。前者は日米が推進したTPP (トランプ政権になり米国は離脱しましたが)、後者 は一帯一路構想を支えるAIIBが代表的な地域制度 です。私の関心は米中がこれら地域制度設立を通じ た新たな経済ルール設定を巡り、互いを排し、けん 制し合う形で地域戦略を展開してきた大国間競争に あります。それは軍事力直接的な軍事衝突や貿易摩 擦ではなく、地域覇権を形成するための新たな支配 プロセスとしての競争です。この米中競争は相互排 他的で、自らの勢力圏を作るために地域協力・統合 へ強く関与するなどして協力を推進してきており、 例えば協力案件や統治ルールの設定は米中の意向が 強く反映されるなど、その影響力の源泉と行使方法、 そしてその帰結については、学術的のみならず政策 研究としても重要です。加えて一帯一路に対抗しう る『自由で開かれたインド太平洋』概念を掲げ、積 極外交を展開する安倍政権の日本が、米中競争の渦 の中どのような外交を展開し、地域構造や協力のあ り方に影響を与えようとするのかについても、海外の 「競争と協力のアジア太平洋地域秩序」  この20年、自由主義の唱える国家間協力と、現 実主義が主張する国家間競争について研究を重ねて きました。ある分野の協力や競争がなぜ「発生」し たのか、それらはいかに「展開」し、そしてどのよ うな「結果」になったのかという3つの問題意識を、 特に日本が位置するアジア太平洋の秩序形成分析に 当てはめてきました。現在は、アジア太平洋の市場 統合と、途上国の開発を支援する開発金融について 研究を進めています。前者は日米が推進したTPP (トランプ政権になり米国は離脱しましたが)、後者 は一帯一路構想を支えるAIIBが代表的な地域制度 です。私の関心は米中がこれら地域制度設立を通じ た新たな経済ルール設定を巡り、互いを排し、けん 制し合う形で地域戦略を展開してきた大国間競争に あります。それは軍事力直接的な軍事衝突や貿易摩 擦ではなく、地域覇権を形成するための新たな支配 プロセスとしての競争です。この米中競争は相互排 他的で、自らの勢力圏を作るために地域協力・統合 へ強く関与するなどして協力を推進してきており、 例えば協力案件や統治ルールの設定は米中の意向が 強く反映されるなど、その影響力の源泉と行使方法、 そしてその帰結については、学術的のみならず政策 研究としても重要です。加えて一帯一路に対抗しう る『自由で開かれたインド太平洋』概念を掲げ、積 極外交を展開する安倍政権の日本が、米中競争の渦 の中どのような外交を展開し、地域構造や協力のあ り方に影響を与えようとするのかについても、海外の研究者が高い関心を示しており、取り組んでいきたい 課題です。

講義・演習・小クラスについて

 演習は3、4年生合同で行っています。前期は学年の垣根を取っ払い、地域統合や金融・開発、安保協力などに関してチームとして研究を進め、共同作業で論文を執筆します。後期では3年生は早稲田政経との対抗ゼミ発表に向けた準備に取り組む一方、学期末に提出頂くゼミ論(3年)・卒論(4年)のため、個々の研究に切磋琢磨して頂きます。合同論文作成や早稲田との合同ゼミの準備課程では、前年に同様の苦労をした4年生が3年生に助言をすることも多く、同学年だけでは得られない『縦』の仲間との共闘が本ゼミの特徴です。講義は国際関係理論と現状分析のバランスを意識しながら「日本アジア関係論」(前期)、「国際機構論」(後期)を担当します。