同志社大学 法学部・法学研究科

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法曹をめざすあなたへ

法曹という選択肢

2017年3月法学部法律学科卒業
73期司法修習予定(2019年11月現在)

1.自己紹介

 私は、2017年3月に同志社大学を卒業し、同年4月に同志社大学法科大学院に入学、2019年3月に卒業し、2019年度の司法試験に論文3位、総合5 位で合格いたしました。司法試験の勉強を始めたのは、大学4回生の2016年4月からです。本稿により、法曹を目指すということへのハードルを下げ、選択肢を広げられる人が増えればよいなと感じています。

2.司法試験は難しい?立派な志が必要?

 私が法学部で過ごした4年間に思ったことの一つとして、せっかく法学部に入ったのも関わらず、「法曹という進路を選択肢から無意識に排除する」人が極めて多いという点です。「司法試験は難しい」、「なりたいという動機が余りない」私自身もそう思っていました。
 しかし今思ってみれば、何も特別な資格ではなく、勉強すれば試験は突破できますし、法曹になるにあたって明確な動機を語れる人なんてめったにいません。
 法曹を志したきっかけなんて、「就活が嫌だったから」「大学で勉強してなくてもっと勉強したいと思ったから」でいいのです。4回生からでも遅いなんてことはありません。周りに流されて法曹に憧れたでもいいんです。法曹を目指した動機は後から、就職するにあたって考えればいいと私は思います。

3.司法試験は何回も落ちる大変な試験では?

 司法試験は意識次第で何回も落ちる大変な試験にもなり、或いは簡単な試験にもなります。
 司法試験においては勉強期間なんてあまり関係ありません。短期間で受かる人は受かるし、受からない人は受からない。なぜでしょうか。
 短期間で受かる人は今の疑問に対して真剣に考えます。短期間で受からない人はそこに目を向けない傾向にあるでしょう。違いは考えるか、考えないかという点にあります。どれだけ勉強しても考えてない、考えるのが面倒くさい人は一切成長しません。
 司法試験はただ勉強するのではなく、「考えて勉強することが大切だ」ということに気づくか否かです。山の麓から山頂に行くにあたって、事前準備として何が必要か当然考えますよね。考えずに登山するからダメなのです。

4.終わりに

 人生は一度きりですから、ぜひ一度は自分が弁護士や裁判官、検察官になったかっこいい姿をイメージして、この世界に飛び込んできてください。