参加学生の声
2022年度 ミラノ大学(政治学専攻)
自分の手で自分の未来を切り開く
このページをご覧の方の中には、留学を迷われている方もいるのではないでしょうか。ぜひ一つの進路選択として、「次世代リーダー養成プログラム」の参加を検討してみてください。私自身、漠然と卒業後は「国際人として世界を舞台に仕事がしたい」と考えていたため、留学を決意しました。そしてこの留学を経て、「国際感覚」「生きる力」「人脈」を得ることができました。
まずミラノ大学は、世界各国から多くの留学生が集まる大学であるということです。講義で繰り広げられる人種、国籍の異なる学生同士の議論は非常に面白く、彼らとの交流を深めることで国際感覚を磨くことができました。
次に、この留学を実現するため、私はイタリアで生活するために必要な手続き(ミラノでの賃貸契約や長期滞在VISAの申請など)を全て自分で行いました。想定以上に苦戦した反面、ダメ元でもとりあえずやってみようという「挑戦心」が芽生えたり、知らない土地でもなんとか生きていくんだという「生命力」が鍛えられました。
最後に、留学期間中は可能な限り、人々が集う場所に足を運びました。実際に現地で活躍している人々と出会い、見聞を広げるためです。ミラノには、世界中から色んな人が集まるため、出会う人は仕事や年代も異なり、話していて興味関心が絶えず、視野を広げる大変良い機会となりました。また、現地で知り合った人の中には、卒業後の就職先のきっかけを作ってくださる方にも出会うことができました。
もし留学に挑戦したいと思うのであれば、自分の決めた道を信じ突き進んでみてください。またその進路選択の先で、出会う新たな機会・挑戦の積み重ねが、皆さんの未来を切り開いていく一助になると私は思います。
2022年度 チューリッヒ大学(私法学専攻)
国際的な視野の拡大
学部時代の語学留学の経験を通じて、他国の留学生の高い学問レベルと学習姿勢に触れたことが、専門性を国際的な環境でさらに深めたいという強い決意へと導き、チューリッヒ大学の留学プログラムへの参加を決心させました。
チューリッヒ大学での学びは、主に欧州出身の学生と共に、欧州法や国際法の学究に励むという極めて有意義な経験であったと言えます。特に、日本で学ぶ欧州の法律知識は、当大学では基礎的なものとして扱われ、より深遠な知見と具体性が要求されることが多くありました。また、筆記試験が主な評価方法である一方、少人数制の授業においては、口頭試験が行われ、法律知識の定着だけでなく、実際の事例への応用能力が厳しく評価されました。
本留学プログラムにおける最大の魅力は、日本では出会うことのない、欧州の優秀な学生との出会いにあります。これらの学生との交流は、私の視野を大いに拡げ、今後のキャリアについて考え直す機会を与えてくれました。このように、本留学プログラムは、単に学問を追究する場に留まらず、個人の成長と発展のための環境が整備されていると考えます。言語や文化の違いを乗り越え、新たな知識と見識を得るこの留学プログラムは、参加を希望される皆さんにとっても大きな価値を持つと確信します。同志社大学法学部の強みの1つである、本プログラムに挑戦されることを強くお勧めいたします。
2022年度 東呉大学(私法学専攻)
台湾での学びを終えて
私は台湾にある東呉大学のダブル・ディグリープログラムに参加し、2022年9月から約1年の間留学していました。同志社大学から本プログラムへの参加は前例がなかった上に、留学先の学科では唯一の留学生として現地の授業に臨むこととなりました。台湾では日本の法律の研究が盛んなため、日本法について聞かれたり、報告をする機会が豊富でした。単位取得の関係で受講していた自身の専攻外の講義でも同様の質問が飛んでくるため、足が遠のいてしまっていた法律を勉強し直すきっかけにもなりました。また、台湾は歴史上日本と非常に深い関係があり、日本語話者の多さ、法律の類似性、街中の景色などどの瞬間をとっても常に日本という国の存在を感じ、意識することとなりました。
留学生活ではプログラムへの参加前例がなかったこともあり自分1人で問題を解決しなければいけないことが多かったのですが、幸いにも台湾では人に恵まれ、たくさんの人の助けを借りて切り抜けることができました。
苦しかったことや辛かったことを挙げれば際限がありませんが、台湾の美味しい食べ物を食べ、美しい自然に触れ、日本と似ているようでどこか違う文化を感じながら暮らす楽しみは何にも代えがたい経験であったと自信を持って言うことができます。
2022年度 チューリッヒ大学(公法学専攻)
スイス留学での気付きと変化
私は、2022年夏から1年間、ダブル・ディグリープログラムにてスイスのチューリッヒ大学に留学しました。留学を経ての気付きを2点ご紹介します。
1点目は、英語で学問を学習することの難しさについてです。私は日本でも英語で行われる法律の授業を受講していましたが、実際に渡航してみると、ヨーロッパの学生のレベルの高さと試験に圧倒されました。その中で、私はできるだけ和訳せずに英語のまま内容を理解することや、授業でわからなかったことを周りの学生と話し合うことを意識的に行いました。日本では、英語の言語能力を向上させる目的の留学が多いと感じますが、英語で研究を行うことは、国際的な舞台で活躍する上で重要な1歩になると感じました。
2つ目は、人生を生き急ぐ必要はないという点です。例えば、私は留学当初から就職活動ができていないことに焦りを感じていました。しかし、今できることに全力を注ぐ現地の友人の姿勢を通じて、留学先での学習や人脈作りに集中したいという本来の気持ちに正直に行動することができました。将来のことは頭の片隅にあるだけで心の準備ができると思うので、自分の行動を制限しすぎず、遊び心を持ってやりたいことに打ち込むことの大切さに気づきました。
私の留学は、多くの方々の支えのおかげで、充実したものになりました。これからも、多くの人が不安なく本プログラムに参加できるよう、情報発信を行っていきたいです。
2021年度 シェフィールド大学(私法学専攻)
なぜ留学するか
私は、2021年9月より、英国のシェフィールド大学へ留学しました。当初は、新型コロナウイルス感染拡大を考慮し、最初の半年間はオンライン留学を考えていました。しかし、国際社会で活躍できるようになりたいという目的があったので、現地へ渡航することで学びを最大化できると思い、直前で渡英することを決意しました。
シェフィールド大学は、世界各国から留学生を受け入れています。多様なバックグラウンドと高い志を持った学生たちと学べたことは、貴重な経験でした。彼らと築いた人脈は、現地で交流する中でしか手に入れることができなかったと思います。
学業の面では、特に最初の三か月間は苦労しました。自分の意見を英語で述べることに慣れていなかったからです。最初のディスカッションのクラスでは、言葉に詰まってしまい、相手にしてもらえませんでした。意見を持つには、議論の前提知識が備わっている必要がありますから、それ以降、授業の前には、膨大な量の予習をしました。それから、徐々に、積極的に議論へ参加できるようになりました。
留学には、このように成長できる機会がたくさんあります。そして、困難を乗り越え成長できたという経験は、自信に繋がります。留学中多くの挫折を経験しましたが、そのような「成長痛」は、他では得難いものだと強く思います。留学プログラムへ参加するにあたり、不安なことが多くあると思いますが、恐れずにぜひ挑戦してみてください。
2020年度 アリゾナ大学(法律学科)
アリゾナ州ツーソンにて
私はダブルディグリープログラムに基づき、2020年から2022年にかけて、アリゾナ大学ロースクールのJuris Doctor(JD)プログラムに参加していました。
このJDプログラムの最大のメリットは、LLMの1年コースで学ぶ基本科目よりもさらに応用の科目や自身の興味のある法律科目を2年目に学ぶことができ、司法試験を受験できる州の数も格段に増えるので、将来の選択肢が大きく広がるという点です。
JDはアメリカで教育を受けてきた現地学生と同じカリキュラムで授業が進むので、私にとってロースクールのはじまりは困難の連続でした。事前にどれほどロースクールの苦労や厳しさについて経験者の体験談を読み、覚悟をしていても、実際に大量の判例を読解し、ソクラテスメソッドの授業を受けるのは大変です。また新型コロナウイルス流行の始まりでもあったので、これからどうなっていくのか分からない中で、今までの方式とは違う形で授業や試験を受けることも困難の1つでした。しかしこれらの困難を経て、得られるものは大変大きいです。英米法の知識や判例のリサーチ方法といった知識が学べるだけでなく、年齢や出身国、職業経験などにおいて多様なバックグラウンドの方々と模擬裁判や交渉などを通して協力する経験を得ることができました。
気温30度超の5月にレガリア(卒業式用のガウン)を着て、卒業式で自身の名前が呼ばれる喜びは何ものにも代え難いものです。
2019年度 アリゾナ大学(法律学科)
アリゾナで夢を現実に
高校生の頃の私の夢は、アメリカのロースクールを卒業することでした。同志社大学入学後、参加した国際商事模擬仲裁大会(Vis Moot)で世界の壁を経験したことがきっかけとなり、その夢は決意に変わりました。
2019年の夏から始まったアリゾナでの留学生活は、覚悟はしていたものの、決して楽なものではありませんでした。最初の学期は、毎日のように課される課題と予習・復習をこなすのが精一杯の日々でした。週末、学内サッカーリーグの試合に参加したり、友人と食事をしたりすることが貴重な息抜きとなりました。しかし、その翌年からは新型コロナウイルス感染症の影響で、対面式だった講義が全てリモートで行われるようになり、それまでの息抜きが制限されてしまいました。そんな孤立した苦しい状況下、ビデオ通話等で家族や友人、大学の先生方とコミュニケーションをとれたことが唯一の救いでした。二年目には、現地の法律事務所で対面のインターンシップをすることができ、リーガル・リサーチや社内文書の執筆、クライアントや紛争の相手方への手紙の作成などを経験することができました。最終学期はあっという間に過ぎ去り、気付けば高校生の頃の夢が現実となっていました。国際舞台でも活躍できる自信を持てるようになったことが、このプログラムを通しての最大の収穫だったと思います。
現在は、アメリカの統一司法試験(Uniform Bar Examination)の合格を新たな目標として前進しています。
2019年度 リーズ大学(政治学専攻)
リーズでの学び
同志社大学とリーズ大学とのダブル・ディグリープログラムに参加し、2019年夏からリーズ大学に留学しました。途中、新型コロナウイルス感染症の発生、感染拡大に伴い学期半ばで帰国することになりましたが、学業の面でも私生活の面でも非常に有意義な時間を過ごすことができました。
リーズ大学とのプログラムでは、留学先で政治学だけでなく国際関係や平和学、開発学などを専攻することができます。私も自身の関心に合わせてリーズ大学では開発学を専攻しました。政治学の隣接領域ではありますが、開講されているどの科目も途上国の開発に焦点を当てているため、より専門的な知識や研究のアドバイスを得ることができました。また、学外では難民に住宅支援を行っているNGO団体でボランティア活動をしました。オフィスでの事務作業や難民の方々との交流など貴重な経験をすることができました。
私にとって今回が初の海外留学だったため初めてづくしで大変でしたが、私生活では友人と旅行や食事に行ったりしてバランスよく私生活と学業生活をおくることができました。新型コロナウイルス感染症の影響により今後は今までとは違う形の留学になるのではないかと思いますが、それでもダブル・ディグリープログラムに参加することは皆さんの人生に価値ある何かを残してくれると思います。少しでも興味のある方はぜひ挑戦してください。
2019年度 リーズ大学(政治学専攻)
現地へ行かないと見られないもの
私は2019年9月より、イギリスのリーズ大学へ留学しました。当初は、2020年9月まで滞在予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年3月に帰国し、その後はオンライン留学をしていました。留学期間は当初の予定の半分となりましたが、たくさんのことを吸収することができて、私としては満足しています。
選挙や投票行動を中心に政治学を学んでいる私にとって、2020年12月に実施されたイギリスの総選挙時に現地にいられたことは貴重な経験でした。例えば、選挙活動に参加し、選挙や政治に対する人々の熱量を目の当たりにしました。選挙活動に参加するために仕事を辞めた人や、授業を休む人に会いました。また、大学内でも、大学の労働党サークルと保守党サークルが、討論会を開催していました。各サークルの代表者が党首の代理として討論をしていたのですが、討論者も質問者も白熱し、大舌戦が繰り広げられていました。また、投票日は、投票所と開票作業所へ行き、日本の選挙との違いを自分の目で確認することができました。例えば、日本とは異なり、イギリスでは投票用紙がA4の普通紙で、選択肢の横にチェックをいれる方式であることを知りました。
このように、「現地へ行かないと見られないもの」はたくさんあると思います。皆さんも良ければ、現地へ行ってみることをお勧めします。
2019年度 シェフィールド大学(私法学専攻)
シェフィールド大学に留学して
通常の留学制度との比較におけるダブル・ディグリーの留学のメリットは、学位を取得できるということだけではなく、専門性をより高められるということにあると思います。というのも、通常の交換留学等では、日本の大学での専攻以外の分野も学ぶことが多いのに対して、本学の法学部のダブル・ディグリーでの留学では、法律や政治の分野のみを深く学習するからです。特に、シェフィールド大学には世界中から留学生が集まっているので、そのような学生との議論を通して、新たな考え方に触れることもできます。
私は、残念ながら新型コロナウイルスの影響で、留学を始めてから約半年ほど経ったころ、春学期の最中に急遽日本に帰国することを余儀なくされました。もちろん、日本に戻ってからは対面授業に参加することはできず、シェフィールド大学の図書館等の施設を利用することはできませんでした。しかし、シェフィールドや同志社の関係者の方々の支援のおかげで、自宅に居ながらオンライン授業に参加することができ、また必要な資料も大学のシステムを用いることで、全てオンラインで入手することができました。
今留学を検討している方の中には、留学中に今回のような問題が起こることを懸念して、留学をためらっている方もおられるかもしれません。しかし、そのような場合であっても、大学は皆さんの学習をしっかりサポートしてくれるので、安心して留学に臨んでいただきたいと思います。
2018年度 チューリッヒ大学(私法学専攻)
チューリッヒ大学へのすゝめ
私は、2018年の9月から約一年間、スイスのチューリッヒ大学で学位取得型留学を経験する機会を得ることができました。今思い返しても、私の研究対象である国際仲裁が盛んに行われているスイスは、私にとって願ってもない留学先でした。特にチューリッヒ大学は世界中からレベルの高い学生が集まっており、そのような多国籍の環境で、仲間として一緒に研究できたことは、一生の財産となりました。チューリッヒ大学では勉強・研究の面で多くの刺激を受けて成長することができました。その大きな理由の一つとして、留学生としてではなく、在学生と同様の待遇を受けられたからだと思います。つまり、講義も試験も一般学生と共に受けるため、勉強や研究がよりハードになり、時に負担を感じるほど大変でした。しかし、自分の留学が実りあるものになったのは、この待遇のおかげだったと思います。加えて、同じ学生寮に住んでいた法学生も同じく大変なカリキュラムをこなしていたため、お互いの大変さを共有して仲良くなることができました。
語学で不安を感じていたり、講義についていけるか不安に感じていたりするかもしれませんが、チューリッヒ大学で留学をしていた学生の大半は、英語が第一言語ではありませんでした。第一言語が英語ではない者同士、頑張って英語で全てをこなしたことは今ではいい思い出です。今しかできないチャレンジを是非、チューリッヒ大学で実現してください。
2018年度 シェフィールド大学(公法学専攻)
Comfort Zoneから一歩踏み出す
「comfort zone」とは文字通り居心地がよいと感じる範囲・領域のことである。留学においては、住み慣れた日本から飛び出して、文化も気候も全く違うような別の国において、使い慣れた日本語以外の言語を用いてディスカッションやエッセイに取り組むこととなるだろう。この様々なハードルは私のように一般的な英語教育しか受けてこなかった日本生まれ日本育ちの学生にはとても高いものである。しかし、comfort zoneから一歩踏み出すことで得られるものは数えきれない。
私がSheffieldで過ごした1年間で、本音で語り合える友人ができた。彼らも私と同じく将来international lawyer(国際法学者および実務家)として国際機関で働くことを通して、より平和で公正な世界を実現することを夢見ている。また、日本で論文を読んでいたような世界トップレベルの学者の講義を履修し、ファーストネームで呼び合う仲になり、国際法についてはもちろん講義以外の時間には世間話もした。学生はもちろん、教員も世界中から集まる国際的な学術環境で、法律知識の涵養や語学の上達はもちろんのこと、グローバル化した社会を生き抜くために必要である国際感覚が身につき、格段に視座・視野が広がるであろう。国際法が生まれ、発展し続けているヨーロッパにおいてLLMを取ることは今後のキャリアにも大きな影響を与えるだろう。
少しでも気になっているのであれば、是非挑戦して欲しいと思います。根拠のない自信を持って、一歩踏み出す勇気があれば、きっとうまくいきます。
2018年度 シェフィールド大学(私法学専攻)
英国にて学ぶ
私は、2018年の9月から約一年間、ダブル・ディグリープログラムを通じてイギリスのシェフィールド大学で学位取得留学をしていました。私がダブル・ディグリープログラムに参加した目的は、将来、国際的なビジネスにおいて、法律の知識を生かして活躍できる人材になるためであり、様々な国からの留学生が在籍する国際性豊かなシェフィールド大学はまさに最高の環境でした。
日々の授業においては、ギリギリまで資料を読み込むことで練り上げた自身の意見を、バックグラウンドの異なるクラスメイト達との議論を通じてより深いものにしていくことを意識したことでより高い成果を上げることができたと実感しています。クラスメイト達もみな議論好きで授業終わりのランチやディナーの席で授業の議論の続きが始まることもしょっちゅうでした。
研究面以外にも、学生寮で文化や考え方の異なる他の留学生たちとコミュニケーションをとりつつ共同生活をしたこと、研究の合間にイギリス国内外の様々な場所に旅行し異なる文化に触れることができたことにより、多様性への理解が深まるとともに、幅広い視野を持つことが出来るようになったと感じています。
言語面や生活面など不安なことも多々あると思いますが、その苦労も終わってみればいい経験であったと感じることができます。少しでも興味のある方はぜひ勇気をもって参加してみてはいかがでしょうか。
2018年度 シェフィールド大学(私法学専攻)
大学院留学を通して実感できた自分の成長
私は、法律分野の英語力向上を目標に、プログラムへの参加を決め、2018年の9月から約一年間イギリスのシェフィールド大学に留学していました。
海外大学院への留学であったため、当初は一年間を無事に乗り越えられるかとても不安でした。実際に、はじめの3か月程度は、授業の予習だけで手いっぱいで、毎日膨大な量の課題におわれていました。さらに期末評価のエッセイにも時間がかかり、冬期休暇も毎日図書館で過ごしていました。それでも、春学期からはある程度の余裕を持つことができ、自身の成長を感じられました。このように毎日集中して研究に取り組めるのも大学院留学ならではの経験だったと思っています。そしてこのプログラムを乗り越えたことは今の私の自信にもつながっています。
授業の予習や、期末エッセイをやるときには同じクラスの友達と議論を交わすのですが、他の国のクラスメイトとの議論では自分とは全く違った考え方や意見などを肌で感じることができたため、良い経験になったと思います。また、部活動の参加を通して、生活面などにおける日本とは違う価値観に触れることもできました。
この一年間を通して、英語力はもちろん、考え方など自分の視野を広げることができ、自分の成長を感じられ、とても価値のある留学であったと感じています。海外留学に挑戦してみたいという方は、是非自分の成長を感じられるこのプログラムに参加してみてください。
2017年度 チューリッヒ大学(私法学専攻)
スイス留学で国際人を志す
学部時代に国際商事模擬仲裁大会(Vis Moot)に参加し、海外大生の弁論や書面の作成における高いパフォーマンスを目の当たりにしたことをきっかけに、「国際社会でも力強く活躍できる人材となりたい」という思いが芽生えました。そのためには学生の内から国際的な環境に身を置くことが重要だと考え、2017年9月から1年間チューリッヒ大学へ留学しました。そんな私にとって、世界各国から学生や研究者が集まる大学のキャンパスはもちろん、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、南北アメリカのバックグラウンドを持った約20名の学生と文化的刺激に満ち溢れた生活を送れた法学部生用の寮も、今振り返るとかなり贅沢な環境だったと思います。
留学中は周りの学生の「積極的な学びの姿勢」に圧倒されたことを覚えています。それは、講義中に学生が新たな問題提起をしたり、教授の主張に異を唱えたりする場面で頻繁に見られました。大学・大学院で勉強する上では、至極当たり前のことですが、その当たり前を目の前で体現されて、自分自身の学びの姿勢を原点に立ち返って見直す機会となりました。また、寮生活の中では時間も忘れてお互いの国の政治・法律・歴史やお互いの文化・宗教について質問し合い、議論しました。
国際人に一歩近づくための成長の機会を数多く提供してくれる留学プログラムなので、是非挑戦してもらいたいと思います。
2017年度 シェフィールド大学(私法学専攻)
常に全力で勉強し、遊ぶ
気が付くとシェフィールドに到着し、いかにも「海外風」な街並みを見て、初めて「あ、これからここで生活するのか。」と考えながら留学生活をスタートさせました。シェフィールド大学は留学生を多く受け入れており、すぐに多様な国籍が混じり合ったグループが出来ました。そんな私たちのモットーは “Work hard, play hard” で、1年間のシェフィールド生活、学業も遊びも常に全力でやろうといつも言っていました。この考えは私のタイムマネージメント法を劇的に変え、単に時間をかけるのではなく、短時間でやるべきタスクを最大のクオリティをもって達成するにはどうすればよいかを考えるようになりました。例えば、期末エッセイも一人で考え込むのではなく、コースメイト達と意見知識を交換していました。そして、夜になるとパブや友人の家でビールを飲み、友人・恋愛関係や将来の進路など他愛のない会話を永遠に続けていました。
未だかつてないほど全力で勉強し、それと同じ位全力でおしゃべりや旅行などの楽しい時間を過ごし、結果私は当初考えていた進路とは全く異なる進路を取ることにしました。今思えばどの時間も本当に貴重で、シェフィールドで全力で過ごした一日一日が今の自分に繋がっています。
本プログラム出願・参加にあたり、英語・学業・海外生活など不安なことは多くあると思います。しかし、その不安を遥かに超すほどの素晴らしい経験が待っているので、是非一歩を踏み出していただければと思います。
2016年度 シェフィールド大学(政治学専攻)
激動のイギリスで最高の研究機会を
2016年9月より英国シェフィールド大学へ、1年間の学位取得留学をしました。イングランド北部の南ヨークシャー地方に位置する同地は、かつてリヴァプールやマンチェスターといった近隣都市と共に産業革命の中心地として栄え、現在は、刃物や英国王室御用達カトラリー等の名産地として知られる工業都市です。北緯50度以北のため、渡英直後の冬場は相当、日が短かったです。
留学の目的は、将来的に海外でも通用する研究者となるための第一歩という位置付けでした。そのため、BREXITに揺れる中、世界トップクラスの研究環境に各地から集う多様なバックグラウンドを有する学生や研究者と毎日の様に議論できたのは、本当に時の運に恵まれました。学部時代には留学経験がなく、膨大な課題図書や英語での議論など、日本以外の不慣れな環境で講義を履修することは容易ではありませんでしたが、その困難を乗り越えた先には何物にも代えがたい大きな収穫がありました。
研究面では、現地での取得学位がLLMのため、国際法やWTO法を履修しましたが、国際政治経済学を専攻する身としては非常に有意義な経験となり、修士論文にも留学経験を活かした複眼的な視点を盛り込むことができました。また、第一線の国際政治の舞台へ参加できる機会も用意されており、大変刺激的な経験となりました。研究の合間には新旧さまざまな英国文化を堪能することもでき、適度な息抜きができたのは良い思い出です。興味があれば、是非チャレンジして下さい。
2015年度 チューリッヒ大学(私法学専攻)
国際色豊かなスイスでの留学体験
私は、2015年9月から約1年間、ダブルディグリープログラムの学生として、スイスのチューリッヒ大学に留学していました。
スイスは、世界トップクラスの国際競争力を有する国であり、国際取引・経済に関する法律を研究する上で、非常に適した環境であると思います。そして、チューリッヒ大学には、教育レベルの高さと、その国際性に魅力を感じ、世界各国から多くの学生が集まっています。今、留学を終え、振り返ると、このような環境で1年間、勉強させて頂けたことは、私の人生の中でも大きな財産となっています。
留学当初は、法律を英語で学ぶことの難しさを想像以上に実感したのですが、予習復習の徹底、理解が難しい点については、教授や友人に相談し、理解ができるまで向き合ったことで、1年間を通し、少しずつ成長できたと思っています。また、他者との交流を多く図ることで、現地の文化や考え方についても理解が深まり、留学前よりも幅広い視野で物事を捉えることができるようになったと実感しています。
このような留学プログラムを提供している大学は、日本の中でも数が少なく、限られていると思います。興味があれば、絶好の機会と捉えて、是非チャレンジして頂きたいです。時には、苦労することもあるかもしれませんが、今後の人生において必ずプラスになる経験を得ることのできる留学プログラムだと思います。
2014年度 シェフィールド大学(公法学専攻)
イギリスで研究者にとって最高のトレーニングを是非
私は同志社大学とシェフィールド大学から同時に学位を獲得できるダブル・ディグリープログラムに参加し、2014年の10月から約一年間イギリスで勉強させて頂きました。
当プログラムで勉強する分野は主に国際法と国際政治です。シェフィールド大学では最先端の研究に取り組んでいる先生の授業を聞いて強い刺激を受けました。成績は全て中間と学期末の小論文によって決定されるため修士論文の執筆に向ける最高のトレーニングでもありました。先生方によるフィードバックに基づいて明確に自己の長所と短所を把握できたのも大きな財産です。
なお、多様なバックグラウンドを持つ学生と共に勉強できたことによって大変貴重な知識と世界観を身につけました。この「多様性」がまた学問的にも現れて、普段直面しないような考え方や問題の捉え方に触れることによって私は国際法の楽しさ、そして難しさをより深く実感しました。
言語の問題で不安に思われる学生様がいるかもしれませんが、興味があれば是非チャレンジして頂きたいです。実は英語が母語ではない学生が大勢いますので恐れることはありません。苦労することはありますが、必ずそれ以上のことが返ってくるプログラムでした。
2013年度 アリゾナ大学(法律学科)
憧れのインターナショナル・ロイヤーへの道
私は大好きな英語で法律を学びたいと思い、2013年8月から2015年5月までアリゾナ大学ロースクールに留学していました。
ロースクールでは留学生専用のカリキュラムがあるわけではなく、現地のアメリカ人の学生と同じ講義を受け、同じ課題などが課されます。もちろん、期末試験なども同じものを受けます。新たな環境での新生活のスタートに加え、ロースクールのハイペースな講義や膨大なリーディングの量に慣れるのに大変でした。講義によっては教授が話している内容が全く理解できず、先輩からアドバイスを受けながらも自分なりの勉強方法を探る必要がありました。土日を含めて、毎日ロースクールの図書館で課題に取り組んでいた記憶が残っています。このようなライフスタイルにやっと慣れたのが1年目の後半でした。2年目もあっという間に過ぎて2015年5月に無事に卒業できました。
アリゾナプログラムの魅力は、勉強以上に大切な経験を得ることができることです。まず、現地の学生や世界各国から来た留学生との交流で生まれた友情は一生続くでしょう。また、時には辛かった現地での生活やハードな勉強を乗り越えた経験がこれからの生活において自信に繋がると思います。アリゾナプログラムのおかげで、私は学部生時代から憧れていた英米系の大手国際法律事務所に就職することができました。学生の皆様もぜひアリゾナプログラムに参加して、夢を実現してください。
2013年度 成均館大学(公法学専攻)
さまざまな国の学生と切磋琢磨した1年間
2013年9月から1年間、韓国の成均館大学校国政管理大学院に留学しました。行政関係の大学院では韓国第1位といわれているだけあって、授業に臨む学生にも高い水準が求められます。宿題はもちろん予習も十分にしたうえで授業を受ける毎日は、多忙ながらも大変充実していました。
留学中とりわけ魅力を感じたのは、インドネシアの大学とテレビ中継を結んだ授業があること。韓国・インドネシア両国の先生や生徒と意見を交わしたことにより、視野が大きく広がりました。
また、新興国の官僚と共に学ぶプログラムに参加したことも、他に代えがたい経験になったと思います。「国家の発展」という高い志を抱く彼らの学習意欲には目を見張るものがありました。出会った官僚たちの出身国は、西アジアや南アジア、中東、アフリカの16カ国にも及びます。今まで知らなかった国の状況や文化、諸外国からの日本に対するイメージなど、彼らとの交流から学んだことは数えきれません。
授業だけでなく、寮でもさまざまな国の学生と知り合いました。中でもロシアからの留学生であったルームメイトとは、帰国した現在でも交流が続いています。
学生生活の1年間を海外で過ごすということに、ためらいを感じる人も多いでしょう。確かにリスクを伴う大きな決断ですが、成均館のプログラムで得られるものには、それだけの価値があります。勇気をもって、新たな一歩を踏み出してください。
2012年度 シェフィールド大学(私法学専攻)
海外の高度な専門教育に触れる絶好の機会
私は法律英語能力向上という目的のもとシェフィールドプログラムに参加し、2012年9月から1年間、同大学の大学院に留学していました。
このプログラムの魅力は、ノーベル賞受賞者を輩出したイギリス屈指の研究型総合大学で、1年間も勉強できるということに尽きると思います。学生の教育に力を入れており、24時間使える図書館や留学生向けの言語サポートなど、各種設備も整っています。課題の提出前になると、友人たちと朝から晩まで図書館にこもったことも、今ではよい思い出です。
授業は基本的にセミナー形式(日本のゼミ形式)で行なわれました。授業自体は基本的に週に2~3回しか行われませんが、毎回膨大な量のリーディングを課されるうえ、積極的な参加が求められるため、準備に追われる毎日が続きました。中間レポートや期末レポートもあるので、休暇期間中も気が抜けませんでした。
このように述べると勉強しかしていなかったように思われるかもしれません。しかし、時間を見つけては大学の友人たちとパブに行ったり、パーティーや旅行を楽しんだりと、オンとオフを使い分けて充実した日々を送っていました。シェフィールド大学には世界中から優秀な学生が集まるので、人間関係の幅も広がりました。
留学には確かにリスクが伴います。しかし、このプログラムで得られるものには、それに見合うだけの価値がきっとあります。一歩を踏み出すことをためらわないでください。