同志社大学 法学部・法学研究科

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メディアをめざすあなたへ

「社会」に関心を持ち、物事を見る目を養う

2019年3月法学部政治学科卒業
読売新聞株式会社

 2019年3月に法学部政治学科を卒業、同年4月に読売新聞社へ入社しました。現在は秋田支局の記者として、事件・事故やスポーツ、地域の話題などを幅広く取材し、記事を書いています。名刺とペンを持って、あらゆる場所へと奔走する慌ただしい毎日ですが、記者でなければ出会えなかった出来事に遭遇することも多く、記者としても人としても成長させてもらっています。
 学生時代、興味が向いたことにはすべて挑戦していました。体育会に所属しヨットを始めたり、ドイツへ短期留学してみるなど、振り幅が広く、失敗することもよくありました。ただ、その都度、自分の考えとは違う価値観に触れ、少しずつ「社会」なるものを認識したような気がします。
 2年生の秋からは、政治学の一分野である政治過程論を深く学び始めました。事例研究として取り上げたのは、原子力政策や英語教育政策、税制など多岐に渡ります。ある事象を巡る政治家、官僚、各団体などの動きを捉える作業を行いながら、多角的に物事を見ることの大切さを学びました。またゼミ活動の一環などで、原発が多く立地している福井県や、原発事故により住民の帰還が困難となった福島県の地域を訪れました。現地の雰囲気を知り、地域の人と話していく中で、資料を集めるだけでは分からなかった物事の機微を感じ取った経験は、私が記者を志すきっかけとなった出来事のひとつです。
 学生生活を振り返ると、大学は、物事の見方を学び、考える機会を提供する場だと感じます。私は、法学部で学んでいるうちに、おのずと「社会」について関心が深まりました。まだまだ未熟ですが、世の中で起こる事象を考えるとき、高校生までの自分と比べると視野が広がったのは確かです。
 法学部に在籍する方々、そしてメディアを志望されている方々にとって、学生生活が有意義なものとなるよう、祈念しています。