- 法学部・法学研究科ホーム
- 学部紹介
- 研究者をめざすあなたへ
研究者をめざすあなたへ
研究者になるために
2019年2月法学研究科私法学専攻博士後期課程退学
島根大学法文学部専任講師
私は2019年3月から島根大学に専任講師として勤務しています。研究者としてスタートラインに立ったばかりですが、これまでの経験を通して研究者を目指すにあたって重要だと思うことについてお伝え出来たらと思います。
法学の研究とは具体的に何をしているのか疑問に思う人も多いかもしれませんが、法学の研究で一般的なのは外国法との比較研究です。例えば、私は民法の家族法が専門ですが、ドイツの家族法との比較研究を行っています。比較するためには、まず日本の家族法について十分に理解する必要があります。このように研究において重要なことの一つは、自分の興味のある分野の法律について深く学び、知識を身につけることです。もっとも、そのためには他の法分野についての知識もなければいけません。例えば、家族法であれば、民法だけでなく民事訴訟法や家事事件手続法、人事訴訟法といった手続法のほか、憲法についてもしっかり学んでいなければ十分に理解できないことが多々あります。私はこれが不十分であったので、大変後悔しています。ですから、これから研究者を目指そうと思っている人は、日々の講義をきちんと受けて、できるだけ多くの法律について幅広い知識を身につけてください。
また、外国法との比較を行うためには、その外国法について読解する能力が必要になります。研究において重要なことの二つ目は、外国語能力です。外国の判例や論文を読み込んで理解して、さらに日本法と比較できなければいけません。日本の判例や論文でも理解するには時間がかかりますが、外国語となると法律用語は難解でより困難です。ですから、研究者を目指そうと思っている人は、ぜひ早いうちから外国語能力を磨いてください。
さらに、単に研究を行うだけでなく、研究成果を論文や報告などを通して公表することが求められます。研究者になるためには、大学院の法学研究科(博士前期課程)や法科大学院に進学し、さらに博士後期課程に進学する必要がありますが、法学研究科では特に、一つの裁判例や論点について様々な観点から考察し、報告や論文執筆を通して研究成果を公表する力を養うことができます。もちろん学部生の段階でも日々のゼミ活動や「法と政治のディスクール」等の執筆を通してこうした能力をつける機会が沢山用意されていますので、ぜひ積極的に活用してください。
最後に、多くの学生が学部を卒業し就職していく中で研究を続けるのは、金銭的にも精神的もつらいことが多々あると思います。もっとも、研究を支援してくれる団体や機関はいくつもあります。また、外部の資金を調達して研究を遂行した場合には、自分の自信や実績にも繋がりますので、研究助成の公募にも積極的にチャレンジしてみてください。
法学の研究とは具体的に何をしているのか疑問に思う人も多いかもしれませんが、法学の研究で一般的なのは外国法との比較研究です。例えば、私は民法の家族法が専門ですが、ドイツの家族法との比較研究を行っています。比較するためには、まず日本の家族法について十分に理解する必要があります。このように研究において重要なことの一つは、自分の興味のある分野の法律について深く学び、知識を身につけることです。もっとも、そのためには他の法分野についての知識もなければいけません。例えば、家族法であれば、民法だけでなく民事訴訟法や家事事件手続法、人事訴訟法といった手続法のほか、憲法についてもしっかり学んでいなければ十分に理解できないことが多々あります。私はこれが不十分であったので、大変後悔しています。ですから、これから研究者を目指そうと思っている人は、日々の講義をきちんと受けて、できるだけ多くの法律について幅広い知識を身につけてください。
また、外国法との比較を行うためには、その外国法について読解する能力が必要になります。研究において重要なことの二つ目は、外国語能力です。外国の判例や論文を読み込んで理解して、さらに日本法と比較できなければいけません。日本の判例や論文でも理解するには時間がかかりますが、外国語となると法律用語は難解でより困難です。ですから、研究者を目指そうと思っている人は、ぜひ早いうちから外国語能力を磨いてください。
さらに、単に研究を行うだけでなく、研究成果を論文や報告などを通して公表することが求められます。研究者になるためには、大学院の法学研究科(博士前期課程)や法科大学院に進学し、さらに博士後期課程に進学する必要がありますが、法学研究科では特に、一つの裁判例や論点について様々な観点から考察し、報告や論文執筆を通して研究成果を公表する力を養うことができます。もちろん学部生の段階でも日々のゼミ活動や「法と政治のディスクール」等の執筆を通してこうした能力をつける機会が沢山用意されていますので、ぜひ積極的に活用してください。
最後に、多くの学生が学部を卒業し就職していく中で研究を続けるのは、金銭的にも精神的もつらいことが多々あると思います。もっとも、研究を支援してくれる団体や機関はいくつもあります。また、外部の資金を調達して研究を遂行した場合には、自分の自信や実績にも繋がりますので、研究助成の公募にも積極的にチャレンジしてみてください。