以下、本文になります
法律学科
企業活動の攻めと守りを担う法務
教授 高尾 朗 TAKAO Akira, Professor
専門分野 | 企業法務
Studies on in-house legal function of Japanese companies |
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研究室 | 光塩館502 |
TEL | (075)251-3074 |
atakao■mail.doshisha.ac.jp ※■は@に置き換えてください。 |
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業績リスト
List of Research Achievements |

私の研究
私は大学卒業後会社に入社以来ずっと法務部門にて働いておりました。また所属する企業も大手の電機メーカー、外資のテーマパーク、中堅の半導体関連企業と異なるタイプの企業において法務部長を経験してきました。それぞれ特色のある企業でしたが、事業を推進する契約を中心とする業務と会社を様々なリスクから守るコンプライアンス活動は共通した内容に思っています。企業の活動について攻めと守りを担当してきたと考えます。私の講義では、3つの企業での企業法務の実務経験に基づいて契約業務やコンプライアンス活動、独禁法の立ち入り検査や訴訟対応、M&Aなどの実例に基づいた内容を取り上げていきたいと思います。特に少数クラスにおいては学生の皆さんと意見を交換しながら進めていければと考えております。
講義・演習・小クラスについて
1.企業法務 特殊講義(法務部門による事業活動の推進)2.企業法務アドバンス(各種契約のドラフティングのポイ ント)
3.企業法務アドバンス(コンプライアンス活動のポイント)
等を担当したいと思っています。
企業での実務経験に基づく内容を取り入れていき、企業法務へのご理解を深めて頂きたいと思っています。
過去に諸外国でコンプライアンス研修を実施してきた経験から日本の学生の皆さんは、積極的に質問し、自らの主張をうまく表現するスキルや経験が不足していると思っています。講義や演習・小クラスを受講される皆さんは積極的に参加して頂き、理解を深めるとともにこれからのグローバル競争時代に負けないコミュニケーション・スキルを身に着けるようにして頂きたいと思っています。
プロフィール
大阪生まれで大阪育ちです。高校は大阪府立の牧野高校を卒業して、神戸大学に入学、卒業の後松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)に入社して国際契約部に所属して以来法務部門一筋で本社にて独禁法と国際訴訟を担当した後はテレビや携帯の事業法務を経験し、その後本社の法務部長となってM&Aや株主総会対応、コーポレートガバナンスなどを担当しました。2018年3月から2020年10月までは合同会社ユーエスジェイで法務部長を担当してテーマパークに関わる契約やコンプライアンス対応を担当しました。2020年11 月から2025年3月までは半導体研磨材で世界的シェアを持つ株式会社フジミインコーポレイテッドで法務室室長として契約を中心とする法務業務と知財業務を担当しました。典型的な日本の大企業と中堅企業、更に外資企業を経験できたことはとても刺激的でした。パナソニック在籍中の1992年には米国コロンビア大学のロースクールに派遣されて、1993年に米国NY州弁護士資格を取得し、ニューヨークにあるWeil, Gotshal&Manges法律事務所にて研修を経験しました。勉強も忙しかったですが、2年間マンハッタンのアッパーウエストというとても良いところで暮らすことができ休日にミュージカルやオペラを楽しんだりできました。アパートからすぐ近くのセントラルパークを30分程横切るとメトロポリタン美術館に行けるような今から思うと夢のような環境でした。
NY時代も含めて横浜、清須と合計10年近くは単身赴任だったので家事全般できる単身赴任のプロと自称していて、それぞれの地域で生活を楽しんできました。清須では事業所が岐阜にもあるので休日も岐阜城のある金華山を登って帰りには地元の名物のそばを食べて帰るような日々を過ごしてきました。住めば都を実感していましたね。