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政治学科

海洋フロンティア学際研究の夢

准教授 毛利 亜樹  SAKABE-MORI Aki, Associate Professor

専門分野 現代中国研究、国際関係論
Contemporary China Studies, International Relation in the Indo-Pacific
研究室 光塩館527
業績リスト
List of Research Achievements
准教授 毛利 亜樹

私の研究

私の専門は中国の関わる海洋・国境紛争です。現在進行中の事象を深く理解するために、研究対象に関わる歴史史料・資料を丹念に読んできました。さらに、各国の政府関係者や有識者へのインタビューも重要な仕事です。出産前はアジア太平洋諸国を周り、出産から7年後に海外出張を復活させ、最近はインドやミクロネシア三カ国にも出かけています。
私が家庭と子育てに忙殺されていた過去10年間に、中国はアメリカと熾烈な競争を繰り広げるようになりました。特にパンデミック後の国際情勢は激変としか言いようがありません。日本を取り巻く環境が格段に厳しくなったので、研究対象とする中国を理解するには、「何がどうなってきたのか」という歴史的経緯の検討に加え、「これからどうなるか」の見通しを確度高く立てる必要が出てきました。

ここでブレイクスルーを得るには、他の人と同じではいけません。自分の専門を深掘りしつつ、異分野の知見を取り込み成長したいと考えました。現在私は、船舶自動識別装置(AIS)、光学衛星画像といった入手可能な商業データと質的検討を組み合わせる研究を仲間と共に行なっています。文書で確認した内容が二次元、三次元現象となるのを目撃すると、研究者スピリットを掻き立てられます。同時に、データや資料の解釈を厳しく検証し、真実に近づきたいと強く願っています。

難点は、こうしたデータは非常に高額で、社会科学分野の研究者が研究費で賄えないことです。この問題解決のために、これから学際的な研究ネットワークを作り、日本を取り囲む海洋フロンティアを解像度高く理解したいと夢を膨らませています。

講義・演習・小クラスについて

中国政治論、東アジア国際関係論、中国政治史では、日本の安全保障環境への理解を深める観点に立ち、近代から現代までの通史理解を重視します。その際、国際情勢に沿って内容を柔軟に構成することもあります。

私の演習ではFail Fast/First を旨とします。私自身、回り道や間違いの連続で、恥ずかしい思いを数知れずしています。しかし、それは「成長コスト」であるし、新たな世界に出会うためのチケットなのです。

2年次演習では、入門として日本語の著作を読み漁り、「読む、聞く、話す、書く」のサイクルに入る準備をします。

3年次演習と4年次演習では、自分の関心分野を定めて情報収集し、じっくりと資料を読んで議論する力を養います。本ゼミでは3年次で研究テーマを持って報告をまとめ、4年次で卒業論文に仕上げる二年計画を前提に運営します。

プロフィール

京都府長岡京市生まれです。社会人から研究者になりました。その結果、大学以降、「京」のつく国内外の街で暮らしてきたことになります。
新たな人々との出会いがある限り、回り道も良いものだと感じています。

二人の男児の母です。
研究と子育ての両立にとても悩んだ時期もありましたが、長男が小学生になって少し楽になりました。息子たちとのスキー、時には生け花に集中し自分を整えています。