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政治学科
近代日本における内務省
助教 高田 和磨 TAKADA Kazuma, Assistant Professorr
| 専門分野 | 近代日本政治史
Political History of Modern Japan |
|---|---|
| 研究室 | 光塩館314 |
| 業績リスト List of Research Achievements |
私の研究
私の専門は、近代日本政治史で、とりわけ内務省に関する研究を現在は行っています。内務省は、近代日本に存在した巨大官庁です。現在で言う、総務省や厚労省、国交省や警察庁などの機能を一手に集めていました。また、各府県の知事も、選挙で選ばれるのではなく、すべて内務省から派遣された官僚が担っており、内務省は「官庁の中の官庁」などと呼ばれました。戦後GHQにより解体されるまでは、大蔵省(現在の財務省)すら凌ぐ影響力を持っており、近代日本において無視できない存在と言えます。私は、このような内務省が日本政治史において果たした役割を研究していますが、現在はその治安維持機能について分析を行っています。近代日本は、現代とは異なり大衆運動や都市暴動などが発生し、その運動はしばしば凄惨な暴力を伴うものでした。同時に、日本が日中戦争・太平洋戦争といった「総力戦」に突入する中で、銃後を担う国内の安定は、より一層重要な政治課題でした。このような状況で、警察行政をも管掌した内務省がどのように国内治安の維持に努めたのかを問うことは重要だと考え、その問いに取り組んできました。
戦前の警察に関しては、これまで、特別高等警察(以下、特高警察)や治安維持法の機能に分析の焦点が当てられてきました。特高警察や治安維持法が暴走し、共産主義者を過酷な拷問などで取り締まるなど、治安維持における抑圧の側面があったことは事実であり、治安維持法が悪法であったことは言うまでもありません。私もその考えを堅持しています。他方で、国内を抑えつけるだけでは、治安維持は困難です。私は、特高警察だけでなく、それを管理した内務省に分析の焦点を当てて治安政策を論じ、内務省が国民感情や社会状況に配慮をし、それに合わせながら慎重に治安維持を行なったという側面を解明しました。
それを踏まえた上で、今後は、内務省の方針が、現場の警察にいかに反映されたのか、あるいはされなかったのか(されなかった場合はなぜかも含めて)を検討することや、内務省の警察行政だけではなく、地方行政の側面から治安維持政策を分析することを考えています。それにより、治安政策や内務省の役割をよりリアルに、かつ多面的な観点から浮かび上がらせることを目指しています。
講義・演習・小クラスについて
私が今年度担当する科目は、「政治学入門」、「政治学基礎A・B」、「特殊講義B(新聞で知る社会(読売新聞寄付講座))」、「政治学」(全学共通教養教育科目、京田辺校地)です。「政治学入門」、「政治学基礎A・B」では、レポートの書き方や、今後4年間大学で学びを深めていく上で必要となる、アカデミック・リテラシーを受講生が養うことを目指します。
プロフィール
大阪府出身。2021年3月同志社大学法学部政治学科卒業、2026年3月同志社大学大学院法学研究科博士後期課程修了、 博士(政治学)。2026年4月着任。
趣味は、野球観戦(最近はほとんどテレビの前です)や温泉地でのんびりと過ごすことです。最近では、白浜や別府などに行きました。