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法律学科

グローバル企業の法務実務

教授  廣田 浩

専門分野 企業法務、国際法務
研究室 光塩館505
TEL 075-251-3556
E-mail hhirota■mail.doshisha.ac.jp
※■は@に置き換えてください。
教授 廣田 浩

私の研究

どのような企業であっても、その1社だけでビジネスは成り立ちません。企業活動は取引の連鎖で成り立っているといえます。その連鎖を支える最も中心となるものが契約です。メーカーのビジネスを例にとると、買手は代金に見合う製品・役務のQCDS(quality, cost, delivery, service)を確実に手にするため、また売手のメーカーは自己の製品・サービスに対する対価を確実に得たり、自己の知的財産を守ったり、対価に見合わない過大な責任を負わないようにするために、あらかじめ取り決めをしておきます。したがってビジネスには契約書がつきものです。そして、両社のビジネスが当初の取り決めどおりに運ばない場合は、当事者は何とか話し合いで解決するよう努力しますが、なかには両社の折り合いがつかず、当初の取り決めで想定したルールに収まらずに紛争に発展することがあります。

これらの一連の活動の中で契約書のドラフトや検討、契約交渉、契約締結、紛争の協議、和解交渉、訴訟や仲裁等のADR による紛争処理といった場面が現れます。

私の講義では、企業法務や国際法務の実務経験から得た知見を実例を交えて皆さんと共有できればと思います。

講義・演習・小クラスについて

「企業間の取引契約について」、「米国民事訴訟」、「International Commercial Arbitration Moot」などを担当しています。

「企業間の取引契約について」では企業で実際に使われている契約書を題材に検討を行います。「米国民事訴訟」は主に日本企業の視点から連邦裁判所の実務を取り上げますが、1年生や他学部からの参加者も多いことから、あまり専門的になりすぎないように心がけています。「International Commercial Arbitration Moot」はVis Moot のproblemを題材とした留学生向けの授業ですが、留学生と英語でディスカッションしたい方は参加を検討してみてください。

その他企業法務プロフェッショナル育成関連の授業にも関わっています。

私の経歴から、講義では学問的・体系的な知識を教授することよりも、企業法務の実践の場での経験を追体験できるような機会を織り交ぜながら、企業法務に対する関心と理解を深めていただければと思います。

長年の実務経験から、本に書かれていないようなことも知っていたりしますので、疑問に感じたことは臆することなく積極的に質問していただけるとうれしいです。

プロフィール

生まれも育ちも京都です。

小学校から高校まで、京都教育大学の附属校に通い、大学は京都大学法学部、卒業と同時に京セラ株式会社に入社し、2023年4月に本学教員に着任するまでの38年間企業法務にたずさわってきました。30代半ばでシカゴにあるNorthwestern University Schoolof Law (現Pritzker School of Law)のLL.M プログラムに留学しました。そのため、シカゴが第2の故郷、裁判で数多く出張したサンフランシスコが第3の故郷と言っています(因みに第4はサンディエゴで第5はワシントンD.C.です)。

中学生のころからクラシカル・ミュージックが好きになり、大学時代まではよくレコード(まだCDではなかった)を聴いていました。なかでもモーツアルト、ブラームス、ブルックナーはよく聴きました。社会人になってからは、じっくりと聴くことがなくなっていましたが(特にブルックナーの交響曲は長いので)ここ数年は京響の定期会員になって京都コンサートホールに通うようになりました。

両親、母方の叔父や祖父、そして祖母の兄弟が同志社大学卒で、子供のころからCollege Song を耳にして育ちました。
休みの日は家庭菜園で春はジャガイモ、夏はナス、キュウリ、オクラ、枝豆、秋は里芋と生姜を収穫し、冬はダイコンなどを作っては友人、知人に配っています。