以下、本文になります
法律学科
「手続法の論理」で民法上の権利は変化するか
教授 梶山 玉香 KAJIYAMA Tamaka, Professor
| 専門分野 | 民事法
Civil Law, Civil Execution Law |
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| 研究室 | 光塩館409 |
| tkajiyam■mail.doshisha.ac.jp ※■は@に置き換えてください。 |
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| ゼミHP | |
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業績リスト
List of Research Achievements |
私の研究
大学院以来、主として、民法と手続法が交錯する領域を研究しています。たとえば、不当判決に基づいて強制執行が申し立てられたり、債務者以外の人の財産が差し押さえられたりした場合、民事執行法は救済手段を用意しています。しかし、そうした手段を用いなかった場合、強制執行により財産を失った人は、手続終了後に、執行債権者に対して不当利得返還請求等をすることができるか、という問題です。担保権者がどのような権利を有するかも、交錯領域の問題です。担保権は民法上の権利ですが、実際、「優先」を主張する場面は執行や倒産等の手続です。その際、しばしば「手続法の論理」から、担保権その他の実体権が「制約」されます。
最近は、差押物件の使用収益や差押え禁止財産について、研究をしています。「差押え」、「差押え禁止」によって実体権の内容に「変化」が生じるのか、です。要するに、「手続法の論理」と「民法の論理」は時に衝突する(ように見える)けれど、本当に相容れないのか、が私の研究テーマです。
また、他分野の研究者と「誰アク(誰ひとり取り残さないアクセシビリティを考える)プロジェクトいろいろ」(https://dareaku.jimdosite.com/)を立ち上げ、大学教育のユニバーサルデザイン化に取り組んでいます。現在のテーマは、「授業内容の文字化(字幕)」です。授業に字幕があると、聴覚に障がいのある人のみならず、留学生や初学者も内容を理解しやすくなりますが、音声認識機能だけでは、古文や語学等、必ずしも正確な字幕が作成できません。そこで、目下、正確な字幕を効率的につける方法を模索しています。
講義・演習・小クラスについて
今年度、民法科目として、春学期は、基礎科目「民法概論」と展開科目「民法Ⅳb(債権総論②)」、秋学期は、展開科目「民法Ⅰa(総則①)」を担当します。その他、、「ダイバーシティ社会における障がい学生支援を考える─アクセシビリティ支援の理論と実践─」、「同志社の良心とダイバーシティ」(いずれも秋)も担当します。2年秋からのゼミは「知識を使う」力を試し、伸ばす機会です。知識は独学でも身につけることができますが、それを使う力は実践することでしか身につきません。年末の学内民法合同ゼミ(3年生)は、今年で20回目を迎え、そうした力を飛躍的に伸ばす機会となっています。梶山ゼミは初回から毎年出場しています。
4年前から、4年生が各地の城の歴史、所有・登記状況を調べる「城プロジェクト」に取り組んでいます。
ただ、今年はどうするか、それは、今年度のゼミ生次第です。そもそも、大学では、「誰かにやらされる」ものはありません。本来、新しい知識を得ること、物事を考えること、仲間と議論することは「楽しい」ことです。もちろん、講義やゼミを楽しいものにするためには、みんなが、少しばかり面倒なこともしなければなりません。
そんな話を含めて、ゼミのあれこれは、ゼミ連絡板Kajitama Newsでごらんください。
プロフィール
1966年大阪生まれ。4歳から23年間、南河内の藤井寺で暮らしました。1985年に大阪府立生野高校から同志社大学法学部へ入学。1989年、同大学院法学研究科に進学、1993年、助手として残り、現在に至ります。
今春、学部ゼミでは27期生と28期生の一部(早期卒業)が卒業し、大学院では昨秋、修士17期生(ただし、3・8・9・11・18期生は不在)のダブルディグリー生が修了しました。
OB・OG会は組織していませんが、時々、卒業生や修了生がふらりとゼミに立ち寄り、現役生にまじって議論やコンパに参加します。
その自由さが気に入っています。
息子は、公立中学の吹奏楽部でコントラバスに出会い、顧問の先生の勧めで音楽高校に進学、その後、芸術大学・大学院を経て、今は、フリーの奏者として演奏活動をしています。
学校での「出会い」が進む道を変えるさまを、ハラハラ、ワクワクしながら見てきました。
関西でコンサートを開催する際には、運営の手伝いをしています。
昨秋には、藤井寺でのコンサートを企画しました。写真は、開演前に、会場に隣接する母校で撮影したものです。卒業から47年、こんな展開になるとは…と不思議な気持ちになりました。
若い世代を応援し、その背中を絶妙なタイミング、力加減で押せる大人でありたいと思う今日この頃です。