同志社大学 法学部・法学研究科

法律学科

これからの企業法務と国際契約法

教授 小倉 隆

小倉隆
専門分野企業法務、国際契約法
研究室光塩館505
TEL(075)251-3556

私の研究

 私の専門は、企業法務(国際建設契約法および国際ADRを含む)です。
 長く勤めていた建設会社の法務は、まさに法律のルツボでした。
 建設契約法を中心に、民商法、行政法、労働法・安全衛生法、通貨法・為替管理法、競争法、税法、そして仲裁法等、仕事を通じて学びながら、契約書作成や紛争解決に36年間携わって参りました。
 国際民事・商事の紛争解決には、どういうシステムが最適なのか、仲裁、調停、それとも専門委員会なのか、いつも考えております。そのうえで、国際取引を始める際の国際契約はどのような案文が良いのか、フィードバックしたいところです。
 国際経験を生かし、比較法的なアプローチも使い、授業で学生の皆さんと一緒に考えて参ります。

講義・演習・小クラスについて

 将来、どのような分野を自分の強みとするか、学部3年次以上、大学院生は、それを考える絶好の時期だと思います。
 春学期は「模擬国際仲裁(Moot International Arbitration)」、「企業法務エシックス」および「企業法務ベーシック」等を担当させていただきます。
 秋学期は、企業法務インターンの発表を行う「リーガル・フィールドワーク」の他、2019年には「国際商事紛争解決の実務と法」を開講しました。2020年から、新たに「交渉・調停論」、「国際契約論」を開講しております。
 国際商事紛争解決のため、訴訟、仲裁、調停、および、交渉は、どのように機能しているのか、楽しく学んでいきたいと思います。また、国際商事紛争解決は、どのような人々によって支えられているのか、国際弁護士、国際仲裁人、国際調停人などのプロフェッションの仕事もご紹介致します。

プロフィール

 東京で、生まれ、大学(法学部)を出て、建設会社に就職しました。
 新入社員の時から海外要員としての教育・訓練を受け、入社6年目でワシントンDC のロースクールに留学することができました。比較法修士を取得し、同地のローファームで研修を受けられたのは良い経験でした。
 東京へ帰任し、法務・契約担当として、ナイジェリアからパナマまで、20ヶ国以上、様々な国・地域や都市へ出張致しました。
 1990年代にインドネシア・ジャカルタに家族を帯同して3年間過ごしました。インドネシア語は今でも結構しゃべれます。
 2002年にニューヨーク州の弁護士資格を取得、2005年からロサンジェルスに子会社のGeneral Counselとして3年間駐在しておりました。この時に、多くの訴訟・仲裁を経験し、また、和解へのプロセスとしての調停(Mediation)の有効性を肌で感じました。
 2015年から神戸大学法学研究科にお世話になり、模擬仲裁等を通じて関西の先生方と知り合いました。
 特に、2017年から、京都国際調停センター設立準備委員となったことで、同志社大学との御縁が深まりました。同年、ロンドンに本拠を置くCEDR(Center for Effective Dispute Resolution)の国際調停人の資格を取得しました。
 2019年3月には、神戸大学から法学博士学位をいただきました。
 私は、国際社会でもまれることによって、鍛えられてきたと思っております。その経験をもとに、皆さんと共に更に勉強することができれば幸いです。
 京都に住んでいる家族は妻のみです。長年、剣道をしておりましたが、今は居合道を学んでいます。結婚した娘2人に家族が増えることを期待しているこの頃です。