同志社大学 法学部・法学研究科

法律学科

これからの企業法務と国際建設法

教授 小倉 隆

小倉隆
専門分野企業法務、国際建設法
研究室光塩館505
TEL(075)251-3556

私の研究

 私の専門は、企業法務(国際建設法)です。
 長く勤めていた建設会社の法務は、まさに法律のルツボでした。
 建設契約法を中心に、民商法、行政法、労働法・安全衛生法、通貨法・為替管理法、競争法、税法、そして仲裁法等、学びながら考え、契約書作成や紛争解決に、36年間、邁進して参りました。
 しかしながら、日本では50兆円の建設市場があるにもかかわらず、未だに「建設法」という分野は確立していないように思われます。現代は、国際経験を生かし、比較法的なアプローチによって、国際建設法という法分野を確立する好機と思っております。
 そのためには、日本国の法曹、すなわち、裁判官・弁護士の一層の国際化も課題であります。
 皆さんと一緒に、これからの企業法務を考え、我が国において国際建設法という分野を確立することが私の研究課題です。

講義・演習・小クラス

 将来、どのような分野を自分の強みとするか、学部3年次以上、大学院生は、それを考える絶好の時期だと思います。
 春学期は「模擬国際仲裁(Moot International Arbitration)」、「企業法務エシックス」および「企業法務ベーシック」等を担当させていただきます。
 秋学期は「企業法務アドバンス」として、「国際建設プロジェクトの実務と法」および「国際商事紛争解決の実務と法」を開講予定です。
 国際空港、発電所、ダム、橋梁、トンネル等の大規模インフラや、ホテル、オフィス・ビル等の建築物の建設ビジネスと法務がどのように関連しているのか、楽しく学んでいただきます。
 また、国際建設プロジェクトや商事紛争解決は、どのような人々によって支えられているのか、国際弁護士、国際仲裁人、国際調停人などのプロフェッションの仕事も学んで参りましょう。

プロフィール

 東京で、生まれ、大学(法学部)を出て、建設会社に就職しました。
 新入社員の時から海外要員としての教育・訓練を受け、入社6年目でワシントンDCのロースクールに留学することができました。比較法修士学位を取得してから、同地のローファームで研修を受けられたのは良い経験でした。
 東京へ帰ってから、法務・契約担当として、ナイジェリアからパナマまで、20ヶ国以上、様々な国・地域や都市へ出張致しました。
 1990年代にインドネシア・ジャカルタに家族を帯同して3年間過ごしました。インドネシア語は今でも結構しゃべれます。
 2002年にニューヨークの弁護士資格を取得し、2005年からロサンジェルスに子会社のGeneral Counselとして3年間駐在しておりました。この時に、多くの訴訟・仲裁を経験し、また、和解へのプロセスとしての調停(Mediation)の有効性を肌で感じました。
 2015年から神戸大学法学研究科にお世話になり、模擬仲裁等を通じて関西の先生方と知り合いました。
 特に、2017年から、京都国際調停センター設立準備委員となったことで、同志社大学との御縁が深まりました。同年、ロンドンに本拠を置くCEDR(Center for Effective Dispute Resolution) の国際調停人の資格を取得致しました。
 また、2019年3月には、神戸大学から法学博士学位をいただきました。
 私は、国際社会でもまれることによって、鍛えられてきたと思っております。その経験をもとに、皆さんと共に更に勉強することができれば幸いです。
 家族は、現在、妻のみです。娘2人が最近結婚したので、新たに息子が2人でき、賑やかになって参りました。