同志社大学 法学部・法学研究科

法律学科

競争政策と法及び通商政策と法

教授 瀬領 真悟

教授 瀬領 真悟
専門分野経済法・国際経済法
研究室光塩館421
TEL(075)251-3604

私の研究

 市場における競争と法の関係を研究しています。法律としては、独占禁止法(独禁法)や WTO(世界貿易機関)に関する国際条約や国内法で扱われている事項です。競争政策法、経済法、国際経済法等といわれている分野です。独禁法に関しては、国内法の研究を行うに際して、欧米の動向の研究や欧米研究者との交流が重視され続けていることはもちろんですが、個人的には東アジアの独禁法に関わる機会が近年増え、各国当局者や学者との交流のため各地に行く機会も多くなりました。国際経済法については、地域統合や貿易自由化に関連する法的問題を扱ってきましたが、WTO の紛争処理案件の研究や地域統合における独禁法の役割の研究が今は中心になっています。2013年9月から2014年8月まで英国のオックスフォード大学に滞在する在外研究で、EU や英国の競争法制、EU に関わる様々な法的問題の研究を深める機会を与えて貰いました。

講義・演習・小クラスについて

 学部では、講義として経済法Ⅰ・Ⅱ、特殊講義(市場経済と法入門(春学期)、経済のグローバル化と法(秋学期)等)演習として2・3・4回生演習を、大学院では経済法演習Ⅰ・Ⅱ、論文指導、国際経済法などを担当します。
< キャリア形成・展開との関係は?>
(どんな法律を扱うのか? ―独禁法>
 演習や講義(経済法Ⅰ・Ⅱなど)で扱う独禁法は次のような事柄に関連する法律です。
 家電製品などは、店毎に値段が異なったり、店員と値引き交渉ができたりするのに、雑誌・書籍や CD は、定価販売され、全てのお店で同じ値段であり、値引き交渉ができない。このことに疑問を感じないでしょうか。
 大手の建設会社が、官庁との取引で談合を行っていたとか、公務員や政治家が談合に関与していて官製談合が行われていた、というようなニュースを聞かなかったでしょうか。
 あるいは、食品表示やメニューの表示などの偽装事件があったことは記憶に新しいかもしれません。
 これらの問題解決や説明には様々な法律が関係しますが、独禁法も問題処理の中心となることがある法律です。
 独禁法は、経済法とも呼ばれ、企業の世界では知らなければならない重要な法律ですし、就職活動の面接でも話題となることもあるようです。現在では司法試験の選択科目の一つになっていますので、このような進路を考えている学生さんにとっても勉強してみると面白い法律でしょう。官製談合などというと公務員の方にも関連するかもしれません。それ以外にも身近で発生する数々の問題が独禁法の世界とも関連しているので、講義・演習参加者の皆さんには、この法律やその周辺で起こる様々な事件に興味関心を持ってもらい、知見を深めてもらえればと考えています。
〈他大学ゼミとの交流など>
 演習では独禁法の下で処理された具体的事件を検村しながら勉強を進めます。他大学のゼミとの交流、飲み会、ゼミ旅行なども活発に行っています。早稲田大学や立命館大学の経済法ゼミとの交流を現在まで続けています。他大学学生との交流の輪は演習参加者にとって貴重な経験になっているようです。ゼミ内でのレクレーションも勉強の場とは違って、ゼミ生同士の人柄を知ることができるという意味で貴重なので、活発な開催を希望していますし、私もできる限り参加しています。(写真は、立命館大学での昨年の合同ゼミ時のものです。)

学生からみた瀬領ゼミ

 瀬領ゼミでは、経済法の中でも特に独占禁止法について学んでいます。ゼミでの活動を通して、法律学的なことはもちろん、企業活動など法律と関連する重要な知識に触れながら法律を考えることもできます。社会の動きを身近に感じられるため、ゼミで学んだことは社会に出てからも現実に対応するための知見として生かしていけるのではないかと考えています。
 毎回のゼミでは、事前に判例や審決を調べた上で、論点について検討・議論をしています。独占禁止法について何の知識もない状態でのスタートでしたが、瀬領先生やTA・SA の先輩方が親身になって教えてくださったおかげで、少しずつ理解していくことができました。ゼミの雰囲気はアットホームで、勉強以外のことについても気軽に相談できます。
 普段の演習以外にも他大学(立命館大学・早稲田大学)との合同ゼミやゼミ内での食事会といったイベントもあり、そういった面でも充実したゼミだと思います。
(2018年度3年次演習 平瀬佑夏)

プロフィール

 出身は石川県です。同志社入社前の2 つの大学での勤務を経て、同志社は3 つ目の勤務先となります。趣昧は歴史小説など歴史系の本を読むことです。