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法律学科

使用者(企業)側の立場からの労働法制

教授 渡邉 義広

専門分野 企業法務

私の研究

企業法務担当教員として令和2年4月から本学にお世話になっております。前の職場(経団連、または前身の日経連)では、労働法制の担当部署に在籍し、立法や紛争解決機関創設に使用者側(企業側)の立場に立って政策提言を行ってきました。

たとえば、立法については、労働基準法の改正、労働契約法の制定、純粋持株会社解禁と労組法問題、会社分割と労働契約承継法等です。労働分野の紛争解決機関としては、都道府県労働局の紛争調整委員会、また裁判所の機関である労働審判制度等です。特に労働審判制度については、制度の創設、審判員の選出手続の他、自分自身も6年間審判員(東京地裁)を経験いたしました。

労働法は、かつて、数十年前の私の学生時代には、主に「労働者のための労働法」であって、大学の講座もゼミの数も少なく、受講者もあまりいませんでした。また、労働法を履修した学生を企業があまり歓迎しなかったように記憶しています。

今や時代は変わりました。パワハラや解雇などの個別労働紛争が増加し、労働者の関心が高まり、労働法は避けては通れない法律となりました。また、コンプライアンスが重要になり、人事労務部だけではなく企業法務にとっても、必須です。企業が職場で新型コロナに対応するためにも重要となります。
主に企業側の立場に立って労働法制についてこれまでの経験を活かし引き続き検討、研究に取り組んでいきます。

講義・演習・小クラスについて

他の先生と共同で、「企業法務ベーシック」「企業法務エシックス」等を担当いたします。
また、秋に学部生向けに特殊講義も2コマ担当いたします。こちらは、ブラックバイト対策など学生の立場立って、やさしくておもしろく、かつ実際に役立つ授業にしたいと考えています。

プロフィール

高校まで関西で過ごしました。大学(一橋大学法学部)からは、ずっと東京にいました。趣味は一人旅で、休日に安い宿に泊まって、関東の近場の温泉を巡っていました。ドラマも録画して暇ができたら見ています。