アリゾナ大学
アリゾナ大学
James E. Rogers College of Law(ロースクール)は、アメリカ・アリゾナ州ツーソン市に本拠地を置く州立大学です。
このロースクールと同志社大学法学部が協力して実施しているのが、本学位取得プログラムです。
参加する学生は、同志社大学で3年または3年半、アリゾナ大学で2年間学びます。
両大学で所定の単位を修得すると、同志社大学から学士号、アリゾナ大学からJuris Doctor Degree(JD/法務博士)の学位がそれぞれ授与されます。
プログラムを修了した学生は、米国司法試験の受験資格を得ることができます。
特長
- 参加年次を選べる—3年次または4年次から参加を選択できます。
- 学修期間を短縮できる—両大学の学位取得に必要な学修期間を、最大2年短縮できます。
- 帰国後の単位認定(任意)—帰国後に申請すれば、最大29単位分まで同志社大学の卒業必要単位として認定されます。※1
- 同志社大学での履修分がアリゾナ大学で認定される—同志社大学で修得した法律科目の単位が、最大29単位までアリゾナ大学の修了単位として認定されます。
- 全米で有効な司法試験受験資格—アリゾナ大学でJuris Doctor(J.D. Degree/法務博士)を取得すれば、全米で有効な司法試験の受験資格を得ることができます。
- 卒業後も利用可能—法学部を卒業後5年以内(目安)の卒業生であれば、本プログラムを利用できます。
※1 2012年度以降の法学部入学者で、3年次から参加する学生が対象です。
アリゾナ大学について
アリゾナ大学は、1885年に設立されたアリゾナ州最古の研究大学です。特に先端技術産業の集積地として中心的な役割を果たし、国際的にも高い評価を受けています。
アメリカ国内では難関校として知られ、国内の一部トップクラスの公立大学とともに、高い教育の質を誇る「州立版アイビー・リーグ(Public Ivy)」と呼ばれています。
プログラム概要
学期構成
3年次参加の場合
5年間を10学期に分けて履修します。
1年次から3年次の春学期まで(計5学期)は同志社大学で学び、所定の科目を履修します。
その後、3年次秋学期から5年次春学期まで(計4学期)はアリゾナ大学で科目を履修します。
最後に、5年次秋学期(第10学期)に同志社大学に戻り、残りの科目を履修すると、プログラム修了となります。
学位授与式は、3月下旬に同志社大学で行われます。
学年 | 授業期間 | 履修単位数 |
---|---|---|
1~2年次 | 第1~4学期 | <同志社大学> 97単位 |
3年次 | 第5学期(春:4月~8月) | |
第6学期(秋:8月~12月) | <アリゾナ大学> 61単位以上 |
|
4年次 | 第7学期(春:1月~5月) | |
第8学期(秋:8月~12月) | ||
5年次 | 第9学期(春:1月~5月) | |
第10学期(秋:9月~2月) | <同志社大学> 2単位 |
※表内の単位数は参考例
4年次参加の場合
5年半を11学期に分けて履修します。
1年次から4年次春学期まで(計7学期)同志社大学で学び、所定の科目を履修します。
その後、4年次秋学期から6年次春学期(計4学期)はアリゾナ大学で科目を履修します。
6年次5月にアリゾナ大学を修了した後は、留学前に修得済の単位数によって次のいずれかに該当します。
学年 | 授業期間 | 履修単位数 |
---|---|---|
1~3年次 | 第1~6学期 | <同志社大学> 128単位 |
4年次 | 第7学期(春:4月~8月) | |
第8学期(秋:8月~12月) | <アリゾナ大学> 61単位以上 |
|
5年次 | 第9学期(春:1月~5月) | |
第10学期(秋:8月~12月) | ||
6年次 | 第11学期(春:1月~5月) |
※表内の単位数は参考例
卒業生の参加の場合
法学部の卒業生が参加する場合も、在学生と同様に2年間アリゾナ大学で学び、所定の単位を修得すれば、アリゾナ大学の学位(Juris Doctor/J.D. Degree)が授与されます。
卒業・修了要件
同志社大学
同志社大学の卒業に必要な単位数は、128単位です。
2012年度以降の入学者で、3年次から本プログラムに参加する学生のみ、留学終了後にアリゾナ大学で修得した単位を最大29単位分まで同志社大学の卒業必要単位の一部として認定申請することが可能です。
認定された単位は「3類」に算入されます。
なお、同志社大学では1~4単位科目を中心に授業が提供されています。
卒業要件 | 128単位修得 |
---|---|
取得可能学位 | 学士(法学) |
アリゾナ大学
アリゾナ大学の修了に必要な単位数は、90単位です。
全ての参加学生は、同志社大学で修得した法律科目の単位を最大29単位まで、アリゾナ大学の修了単位の一部として認定申請することが可能です。
そのため、アリゾナ大学では少なくとも61単位の履修が必要となります。※1
なお、アリゾナ大学では3単位科目を中心に授業が提供されています。
修了要件 | 90単位修得 |
---|---|
取得可能学位 | Juris Doctor Degree |
- ※1
-
取得必要単位数は変更される場合があります。
留学費用
学費
同志社大学
本プログラム参加者は、同志社大学を卒業するまで、全ての学費を同志社大学に納めていただく必要があります。※1
留学期間中(2年間)は、通常の学費の代わりに、特別在籍料1学期あたり15万円(年額30万円)を納入していただきます。※2
アリゾナ大学
アリゾナ大学の学費(JD for non-U.S. Lawyers参照)は、こちらのページを参照してください。
- ※1
この規定は、本学に在籍したまま留学する学生に適用されます。
- ※2
同志社大学から同額の奨学金が支給されるため、学生の実費負担はありません。ただし、奨学金の支給は最長で2年間です。
生活費
生活費の目安
1,500~2,000米ドル/月
本プログラム参加にかかる費用[査証(ビザ)申請、旅費、滞在費、その他費用(保険など)]は、全額自己負担となります。
奨学金
住居
住居
希望者は大学寮への入寮申請が可能です。
Housing & Residential Life
参加要件
参加申請時点で以下の要件をすべて満たしている必要があります。
対象者 | 法律学科 3年次生以上
|
---|---|
学業成績 | GPA3.0以上※2
|
英語力※3※4※5 (ひとつ選択) |
IELTS™ 総合7.5
|
国籍 | 制限なし
|
派遣人数 | 制限なし
|
- ※1
卒業後5年以内が目安となります。
- ※2
基準を満たしている事が望ましいですが、評価は総合的に行なわれるため、この限りではありません。
- ※3
参加言語は英語です。母語または第一言語が英語の者、または英語圏の国籍を有する者であっても、最終学位を取得した教育機関が所在する国の公用語が英語でない場合は、英語能力を証明する必要があります。
- ※4
項目ごとの基準点は設定されていませんが、各項目で均等に得点できていることが求められます。
- ※5
参加申請時に指定スコアを提示できない場合は、申請期間開始までにご相談ください。
母語 ・・・幼少期から使用している言語(複数言語になる場合もあります)
第一言語・・・母語の中で、日常生活において最も上手に使いこなせる言語
※一般的に日本で使用されている「母国語」という言葉は、出身国の言語を指します。
参加方法
参加説明会
本プログラムに参加するには、同志社大学法学部在学生または法学部卒業生でなければなりません。
毎年、翌年度の実施プログラム紹介を兼ねた参加説明会を実施しています。
実施時期は、法学部ウェブサイト内のニュースにてご案内します。
併せて、アリゾナ大学が提供するプログラム紹介動画で詳細を確認してください。
卒業生の方は、今出川キャンパス教務センター(法学部)までお問合せください。
参加申請・適性審査
審査時期および提出書類等の詳細は参加方法ページで確認してください。
申請書類に不備がなかった学生を対象に、適性審査(面接)を実施し、法学部の推薦可否を判定します。
アリゾナ大学への学生推薦・入学手続き
同志社大学で行われる適性審査(第1次審査)に合格し推薦学生となったのち、別途アリゾナ大学で行われる受入審査(第2次審査)を経て最終的に派遣が決定します。
その他
参加実績
2013年度、2015年度、2019年度、2020年度、2024年度
留学レポート
facebookでは、先輩たちの毎月のレポートを公開中です。参加を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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ロースクール内模擬法廷
留学前に同志社大学の卒業必要単位数(128単位)を修得済の学生は、プログラム修了となります。
留学前に同志社大学で卒業必要単位数(128単位)を未修得の学生は、6年次秋学期(第12学期)に同志社大学へ戻り、残りの科目を履修するとプログラム修了となります。