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他大学で学ぶ(学生交流)

在学中に他大学で学ぶ経験をした卒業生から皆さんへ

諸君の学問に、他大学の精神を加えよ(2022年9月法学部政治学科卒業)

 同志社大学に入学された皆さん、これからの大学生活をどう過ごすかお考えでしょうか。勿論、4 年間を同志社大学で過ごすことも良い選択肢でしょう。しかし、多様な留学制度や単位互換制度を活かし、一定の期間を「別の場所」で過ごすという選択肢があります。
 私は学部3 年次の1 年間、早稲田大学との学部学生交流制度を利用し、早稲田大学政治経済学部にて学ぶ機会をいただきました。ここでは、その経験に加え、私が体感した早稲田大学の特色について紹介させていただきます。
 まずお伝えしたいのは、早稲田大学では学部や学科の垣根を越えた履修・修得が広く勧められている点です。同志社大学で現代政治を学んでいた私は、現代の政治現象を社会に発信するメディアを学びたいと考え、本制度の利用を決めました。その志望動機の通り、早稲田大学にて政治学とメディア学を並行して修得できたことは、私が強調してお伝えしたい経験の一つです。特に、大手新聞社の現役の記者の方や、報道番組のコメンテーターをされている方からご教授いただき、報道の現場やネット時代におけるマスコミのあり方など、私が同志社大学で学びを深めてきた政治学と関連付けながらメディアを学ぶことができました。
 次にお伝えしたいのは、発展科目の約半分は少人数授業である特色です。私は憲法や行政学等の多様な講義を履修し、ディスカッションを重ね、政治学を学ぶ上での様々な「レンズ」を得ることができたと考えています。
 最後にお伝えしたいのは、先述したメディアの講義のように、早稲田大学では様々な業界分野で活躍するOB・OG の方を講師として招いた数々のユニークな授業が開講されている点です。その中で私は、フリーアナウンサーの方から「話し方」を学ぶ授業を履修し、修得した技術を就職活動やゼミ等での発表に大いに活用しています。早稲田大学には、学問だけでなくその立地を活かした実践的授業の展開や、それらに感化され、主体的に社会活動を行う学生が多く、私は教授の方々と学生らの双方から良い刺激を受けました。
 残念ながら、私が本制度を利用した2020 年度は新型コロナウイルスの感染拡大のさなかでした。頂いた機会を最大限に生かす努力をしましたが、課外活動をはじめ、私が体感できなかった「早稲田スピリット」は多くあるでしょう。これから本制度を利用される皆さんが、より幅広い経験をされ、それらを同志社大学に還元されることを期待しております。
 末筆ながら、学部学生交流制度の利用にあたり、お世話になりました同志社大学および早稲田大学の皆様に、心より御礼申し上げます。

挑戦することで得たもの(2022年3月法学部政治学科卒業)

 私は大学2年生の時に早稲田大学政治経済学部に1年間国内留学しました。日本の政治の中心地である東京で学ぶということと、なおかつ日本でもトップレベルの政治学部で勉強できることは政治学を学んでいる私にとってすばらしく有意義なことだと思い、思い切って応募してそのチャンスを掴むことができました。そこで早稲田大学での経験について述べさせていただきます。
 まずは、著名な政治家や評論家の講演やセミナーに参加する機会がもてたということです。早稲田大学には有名な政治サークルがありますが、特に雄弁会という多数の総理大臣や国会議員を輩出した有名な弁論部があります。その関係で様々な政治家の講演が開かれており、私もいくつか講演を拝聴することができました。中でも印象的であったのは野田元総理大臣の講演会でした。総理大臣経験者のもつ話の中身は重く、これからの政治について色々考えさせられました。
 そして私は早稲田大学で今の専攻に繋がる政治心理学の授業に出会うことになりました。授業では有権者がどのように外界からの情報を得て、考え、行動しているのかについて政治心理学で蓄積された諸理論を学びました。また、近年の実証的な政治学において欠かすことのできない方法として「実験」を学び、試験では実際に仮説、理論実験のデザイン、予想される結果を自分で考えました。有権者の行動はこのような影響で変わっているのだと分かり興味深く面白い授業でした。同志社大学に戻って3 年生のゼミを決める際にこの政治心理学で学んだことが政治行動論を学ぶゼミを選ぶきっかけとなったのです。
 1年間と短い留学期間でしたが、その間に学校だけでなく寮やサークルでも友人をつくることができ、東京で実りある生活を送ることができたのも良い思い出になりました。
 最後に皆さんにお伝えしたいのは、この大学生活の間に色々チャレンジすることの素晴らしさです。何かに挑戦することは簡単ではないかもしれませんが、挑戦した後は必ず得るものがあるので迷っているならぜひ挑戦して欲しいです。現在のコロナ渦においては留学のチャンスがなくなったり、狭まったりと挑戦すること自体が難しくなっています。しかし、そんな時こそ自分で挑戦することを見つけ出し挑戦して欲しいと思います。早くこのコロナ騒動が収まり、みなさんの学生生活が有意義になることを心から祈念いたします。

「複数の大学で学ぶことの意義」(2019年3月法学部政治学科卒業)

 今、私は慶應の大学院にいます。大学院入試の面接では、同志社、早稲田、慶應という一見変わった経歴について問われましたが、この経験こそが、私をここまで連れてきてくれたのです。
 私は大学二年生の一年間、早稲田大学政治経済学部に国内留学していました。留学を決めた最大の理由は、政治学を学ぶ者として、国政が動いている東京の地で政治を学んでみたかったという思いです。以下では、私に大きな影響を与えた早稲田での三つの経験について述べます。
 まず授業では、計量系の政治学を学びました。大学院への進学を考えていたものの、ざっくりとしかテーマが決まっていなかったので、早稲田で所属していた政治学系のサークルでこのアプローチを応用して研究をしてみたことは、自分の専門とアプローチを考えるうえで大きな糧になりました。大学院では結局別のアプローチから研究することに決めましたが、それを決めることができたのもこの経験があったからです。
 そしてこのサークルでは、大会や研究を通して同期や先輩と議論を繰り返し、自分の問題意識や価値観と向き合うことができました。ここで得た人間関係は、慶應に来た今でも研究会に参加するなど継続しています。
 さらに東京の地で政治を学ぶという意味では、国会議員のもとでのインターンができたことは非常に貴重な経験でした。議員会館での対応や部会への出席などで政治の動きを直接知れたことで、研究においても理想形ではなく、実際の過程に目を向けることができるようになったと思います。
 これらの経験を踏まえ、同志社に戻ってからのゼミで自分に合った研究アプローチを学び、同じアプローチの中から自分の専門に近い先生を見つけたことが今に繋がっています。早稲田への国内留学という選択が、私にとっては起点なのです。
 早稲田という環境は、同志社にいるだけではできない経験や挑戦をする機会の宝庫です。もしやりたいことがあるなら、是非早稲田に行ってみてください。
 最後になりましたが、早稲田への国内留学の機会を与えてくださった同志社大学の皆様、受け入れてくださった早稲田大学の皆様に厚く御礼申し上げます。